11 eleven |
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作家 | 津原泰水 |
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出版日 | 2011年06月 |
平均点 | 5.25点 |
書評数 | 4人 |
No.4 | 8点 | 虫暮部 | |
(2022/12/01 12:23登録) 四谷シモンの人形の写真をカヴァーにあしらっているのが絶妙な食前酒。人に似ているけれど人ではなく、それゆえの美しさを具えつつぱっと見怖い。まさにそんな作品集で、多少の波はあるがいずれも強い吸引力が感じられた。「手」はまとまり過ぎかな。一推しは私も「五色の舟」。 |
No.3 | 4点 | sophia | |
(2022/11/21 23:57登録) 先日訃報が流れた方。筆力が評価されている方のようですが、私にとっては異様に読みにくい文体で、斜め読みしない限りとても読み進められませんでした。内容も説明不足で起承転結のはっきりしない、言っては何ですが雰囲気だけの独善的なエログロ作品集で、読む人をかなり選ぶ作風だと思われました。幻想的な11の短編と聞き及び、恒川光太郎の「白昼夢の森の少女」のようなものを期待して手に取ったのですが、こうも違いますか。最後の「土の枕」のようなまともな話がもっと読みたかったです。 |
No.2 | 6点 | YMY | |
(2020/06/03 20:16登録) 幻想的な作風で知られる著者の、そのエッセンスを堪能できる戦慄と感動に満ちた11編の短篇集。 話のトーンも各話ごとに全然違うタッチで描かれている。「五色の舟」がおすすめ。 |
No.1 | 3点 | まさむね | |
(2011/12/30 09:07登録) なぜ手にしたのかと言えば,「このミスで評価されていたから」。主体性のない選書で申し訳ございません。 で,読後の感想としては「難しすぎてよく分からない」。咀嚼できたのか,自分でもよく分からん。さらに,これってミステリーなの?それもよく分からない。 それもこれも,多分私の読解力が不足しているからなのでしょう。重ね重ね申し訳ございません。 一方,記憶にはガツンと残りましたね。理性ではなく,感性で読めということか。うーん,私には合わない。 最後に,個人的には,読了するのに一定の精神力を消費しましたので,ココロに余裕のある時に読まれることをお勧めします。 |