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ミステリの祭典

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理由

作家 宮部みゆき
出版日1998年05月
平均点6.44点
書評数36人

No.16 6点
(2004/12/23 19:33登録)
本の真ん中あたりまで、その錯綜するストーリーを楽しむことはできた。
ただ、終わり方が竜頭蛇尾の印象を受けた。読後、とくに何かを考えさせられるものでもなく、思い出に残らない作品。
結局なんだったんだっけ?

No.15 6点 884
(2004/08/07 08:46登録)
 特に感想が浮かぶような内容でもない、よな。複数の糸が絡みあってるから、一人一人に主観的な発言をさせる、というコンセプトは悪くないとは思うんですが。
 結末のつけかたが好みじゃない、というのが一番大きいのかな。家庭環境のよろしくなかった人が大人になっても上手く家族をつくれない、という話は聞き飽きた感があって。

No.14 9点 なおゆう
(2004/04/09 22:01登録)
事件そのものより事件を取り巻く人間模様を描きたかったのだろうか。それはそれで成功していると思う。リアリティにあふれ、惹きこまれてしまいました。ミステリとしてではなく、純粋に文学小説として読んだほうがいいかも。

No.13 8点 ばやし
(2004/01/12 10:40登録)
私が読んだ宮部作品の中では1番好き^^こんなに上手く人間を書けるひとってそうそういないと思いますねー複雑に絡み合っていく人間関係が凄いよく書けてる小説だと思いました(何故か偉そうな私)

No.12 5点 発起人
(2003/07/04 23:46登録)
 宮部みゆきの遅すぎた直木賞受賞作。バブル崩壊とそれに伴う不良債権問題をこの作家がどう捉えているのか。経済ニュースとして報道されているだけではわからない実相を、バブルのピーク時に作家デビューした宮部みゆきはこの現在進行の貧困問題を見据えてこの作品を書いた。

 超高層マンションで起きた一家4人殺人事件の謎が解き明かされていく過程が日本の家族や共同体の崩壊・変質、拝金主義の横行などの病理を浮き彫りにしていく。 「同心円」のようにこの事件に交錯する人々の決して楽観的ではないがすべてが悲劇ではないそれぞれの生き方は感動的でもある。まだまだ捨てたものじゃないじゃないか、日本の庶民、特に若者はね(ちなみに宮部みゆきはティーンエイジャーを描かせるとうまいよね)と思わせるところも多い。悲劇的な事件を描いても希望を持たせる−これがこの作家の人気の秘密だと思う。しかしすでに5年前のこの作品、現実はもっと悪化しているようだからそれでもまだ希望を持ち続けることができるのか、この作家の最新の作品も読んでみたいと思う。(本の山の中には『模倣犯』も積まれているのだが・・・)

ミステリーとしてはどうなのか?うーん、やっぱり「本格派」なのかもしれないと最近思い始めた私としては、最後の大どんでん返しというやつをずーっと期待しながら読んでしまうんですね。もちろんこの小説にも謎はあるのですが・・・・。

最初に読んだ「おとなの本」がたしか小学校4年生のときのクリスティ『アクロイド殺人事件』だったという不幸な読書暦を持つ私の悪いくせだとは思うのですが・・・。ということで評点は8点!

No.11 10点 kenichi
(2003/06/30 00:41登録)
よう、こんな話が思いつくなあと思いました。次を読ませようというルポ形式の文章も大拍手です。

No.10 8点 小太郎
(2003/04/02 00:12登録)
みなさんご指摘の通り、形式的な目新しさが特徴的な作品です。しかし良く考えてみると「事実」というのは、この作品のように「事件を取り巻く多くのヒトたちの断片的な記憶や印象の総和」ではないかと思ったりしました。とにかく一度読んでみる価値はあると思います。

No.9 5点 えむ
(2003/03/07 21:06登録)
ルポルタージュ形式というのが目新しい。
だが、特筆すべきなのはそれのみに見える。
むしろ、このような形式にしなかった方がよいのではないか。

No.8 5点 keisuke
(2002/09/01 08:52登録)
文庫本の帯に「宮部みゆきの最高傑作、直木賞受賞作」という宣伝文句が載ってた・・・、めっちゃ期待して買った。読んでいてなんとなく思い浮かべた『火車』とかなり異なり、途中、読むのが苦しくなり放り投げそうになった(結構厚いし)。

No.7 2点 氷雨
(2001/09/12 18:24登録)
ミステリとして読めなかったし、結局全体像がつかめなかった。

No.6 6点 美来
(2001/07/18 17:01登録)
新聞連載時に挫折、本になってから一気読みしました。「伝聞」形態の小説(しかも、どの証言も一部分でしかない)は、新聞連載には厳しかったです^^;ぶつ切りなんですもの。内容は○。「火車」に通じるものを感じますね。読み返しても面白い作品です。

No.5 7点 アデランコ
(2001/06/26 17:12登録)
事件はたいした事ないんだが、様々な関係者の証言で話を進めていく(ふりかえる)形にしたのはお見事。
勉強にはなりました。

No.4 6点 くぅ
(2001/04/08 16:46登録)
結局どんな話だったのか覚えていない。いろいろ詰め込み過ぎだったのかも。文章もいつもの感じの方がいいと思う。

No.3 8点 つよちゃん
(2001/02/24 18:50登録)
おもしろかった!読み返しても、おもしろいお薦めミステリーです。

No.2 6点 馨子
(2001/02/14 10:14登録)
直木賞とったからってこれだけ読んだ人は「火車」を読もう!

No.1 6点 もよもよ
(2001/02/07 23:10登録)
ミステリというよりは、バブル崩壊後の社会問題や、家族のあり方を問うといった小説だと思います。
その点で「火車」とも近い部分がありますが、こちらは主人公と呼べる人物が存在しなく、感情移入しにくいため、読後感はかなり違います。
被害者周辺の人たちに比べて、犯人像がしっかりと描かれていないように感じたこともあり(インタビュー形式なので仕方ないかもしれませんが)、読み終えた後、ちょっと虚しくなりました。

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