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ミステリの祭典

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幻色江戸ごよみ
回向院の茂七親分

作家 宮部みゆき
出版日1994年07月
平均点7.00点
書評数4人

No.4 8点 ALFA
(2022/03/15 12:58登録)
表題通り、季節を感じさせる12話からなるノンシリーズ短編集。
ホラーありサスペンスあり、それぞれ30ページほどの短い尺の中に読み応えのある宮部ワールドが構成されている。全体にやや辛口なのがいい。

中でもお気に入りは「だるま猫」と「神無月」。前者は捻りのないのがいっそ痛快なほどストレートなホラー。
後者は犯罪者とそれを追う者がカットバック(交互)で叙述されるサスペンス。緻密な描写がじわじわと緊張感を盛り上げる。あえて落とさないエンディングも実に粋。

No.3 5点 まさむね
(2014/11/23 23:06登録)
 「本所深川ふしぎ草紙」が結構楽しかったので手にした次第。
 勝手に「岡っ引きの茂七親分」が登場するシリーズものだと思い込んでいたので,純粋な短編集であることにちょっとびっくり。(私が勝手に思い込んでいただけで作者には何ら非はないのですが。)
 内容としては,人情&ホラーを重視した時代小説といったところか。「器量のぞみ」「庄助の夜着」「神無月」あたりが良かったかな。

No.2 8点 E
(2010/06/25 00:06登録)
宮部みゆきさんは有名なだけあって"有名作"も多い。
時代物でも多くの作品を出されているが、この作品は良作。
他の作品に埋もれてしまって(思い込み?)目立たないが、この短編集は本当に良かった。
宮部みゆきさん時代物内でも上位にあります。

No.1 7点 アデランコ
(2001/07/30 12:28登録)
物にまつわる短編集。
ユーモアのなかに怖さがあるのがいい。
最後の「紙吹雪」はスカッとしました。

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