押入れのちよ |
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作家 | 荻原浩 |
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出版日 | 2006年05月 |
平均点 | 5.50点 |
書評数 | 4人 |
No.4 | 7点 | 蟷螂の斧 | |
(2021/04/06 17:51登録) 単なるホラーではなく、ユーモア系ペーソス系のゴーストストーリーが多く楽しめました。 ①お母様のロシアのスープ 6点 インパクトはあるが子供を絡めた点で気分はよろしくない ②コール 8点 切ない恋愛もの。○○もあるし途中で? ③押入れのちよ 7点 ホラーと思いきや・・・そのギャップがなんとも言えない ④老猫 6点 鼻をつまみたくなる?(笑) ⑤殺意のレシピ 7点 夕食に毒?疑心暗鬼の夫婦。これは笑えます ⑥介護の鬼 5点 認知症で寝たきりの義父が復活か? ⑦予期せぬ訪問者 7点 殺人現場に訪問者。まるで落語のよう ⑧木下闇 8点 大樹から降りた時、目の前に顔が現れる。映像的にこれはすごい ⑨しんちゃんの自転車 5点 ほんのり系ゴーストストーリー |
No.3 | 5点 | まさむね | |
(2011/12/09 21:33登録) 全9話で構成される短編集。 最初の3話あたりまでは「この短編集は当たりかもしれない」という好感触だったのです。特に2話目の「コール」における技巧は,ありがちとはいえ大好物。3話目の「押入れとちよ」も,哀しくも癒されましたね。 しかし,4話目「老猫」で大失速。その後もピンときた作品はなかったなぁ…。いかにもなプロットが多かったですしね。 |
No.2 | 4点 | メルカトル | |
(2011/06/12 21:30登録) これは本当にホラーなのだろうか、と疑問に思わざるを得ない作品がずらりと並ぶ短編集。 特に印象深い作品もなく、どれもどこかで聞いたような、或いは読んだような物語ばかりで新味を感じない。 この人は今後このようなホラーもどきは書かないほうが賢明だろうと思う。 巷に溢れる全然怖くないホラーよりも更に怖くない、いかにも平々凡々とした作品集となっているのは残念な限りである。 |
No.1 | 6点 | シーマスター | |
(2011/05/16 23:42登録) 作者の初の短編集らしい。 ファジーな短編集である本書をあえてジャンル分けするなら「ホラー&サスペンス」になるのだろうが、「怖さ」とか「ゾクゾク」を感じる話は殆どなく、「ゆる怪談」「ブラックコメディー」「メルヘンチックファンタジー(?)」といった印象の話が並んでいる作品集になっている。 本短編集の中で最も異彩を放っていると感じた作品は『コール』。 これは混乱するわ。 まぁ、何ということはない話ばかりだが、この「手軽さ」がいいね。 |