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ミステリの祭典

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死亡フラグが立ちました!
陣内・本宮シリーズ

作家 七尾与史
出版日2010年07月
平均点4.17点
書評数6人

No.6 1点 風桜青紫
(2015/12/19 21:39登録)
トリックは『遊☆戯☆王』でも出てくるレベルの実にしょうもないもの。しょうもなさが売りの作品はいくらでもあるが、これはそれ以上に退屈すぎて、なんか、あくびが出てしまう。小学生のころなら、ラスト近くのゴミのごとく死んでいく人間たちの有り様に笑えたかもしれないけど、ぼくは小学生ではないので、うとうとしてしまった。キャラも、設定だけはやけに大袈裟だけど、動きが月並みで退屈。ピーナッツクリームを妙に食べたくなったこと以外に特記するところはないし、なんていうか、時間の無駄になってしまった。知人(この作品を薦めてきたせいで友人と思わなくなった)は「続編がさらにつまらない(エビスビール片手に)」と言っているので、この一作でおさらばしようと思う。米澤と違って文学賞をとってるわけでもないし。こんな作品でもタイトルのインパクトがありゃベストセラーなんだよなあ……。

No.5 5点 まさむね
(2013/10/13 19:44登録)
 中盤まで(複数のストーリが集約されていくまで)は,B級感が何とも心地よく,一定楽しく読めていたのですが,終盤&ラストはかなり残念。
 ちなみに,ピタゴラ装置的なトラップは,ちょっと無理過ぎかなぁ…と。登場人物たちの,あり得ないほどの無防備さも,何だかなぁ…。犯人の手口は分かっているのだろうに…。
 その手口とか犯人が誰かを含めて,「志村!後ろ!」って感覚を楽しめってことなのかなぁ?
 まぁ,読みやすいし,それなりには楽しめたので,この点数としましょうか。

No.4 5点 ドクターマッコい
(2013/08/13 08:04登録)
私は2の「カレーde人類滅亡」を読みました。
(ネタばれ)魔女伝説で商店街がその首謀者となり、ハイテク警察+主人公との対決はある程度面白かったもののやはり少し現実離れし過ぎでしょうか?ただし、たまにはこう言った一風変わったものも面白かったです。

No.3 3点 ムラ
(2012/03/25 20:54登録)
タイトルの引き付け方とか、殺害方法とかの流れはいいのに最後が残念すぎる。
もう少しマシな終わり方あっただろうに。なんであんなドタバタコントみたいな幕引きにしてしまったんだろうか。
個人的には死神のキャラも、もうちょっと冷静沈着な感じで見たかった。

No.2 4点 メルカトル
(2011/10/11 22:21登録)
申し訳ないが、私には体質的に合わなかった。
こういったミステリの形もあるのだということを再認識させられはしたが、いかんせん無理がある。
殺し屋、死神のやり口はいわゆる可能性の犯罪ではあるが、そんな偶然に頼ったやり方で、ターゲットを24時間以内に殺害できるだろうか。
バナナの皮が凶器って、冗談きついですよ。

No.1 7点 E-BANKER
(2011/05/11 22:16登録)
「第8回このミス大賞」の「隠し玉」(!)作品。
どこかで読んだことのあるようなないような・・・一風変わった怪作。

~「死神」と呼ばれる殺し屋のターゲットになると24時間以内に偶然の事故によって殺される。特ダネを追うライターである主人公は、ある組長の死が実は死神によるものだと聞く。一方で、退官間近の窓際警部と新人刑事もまた独自に死神を追い始めていた・・・~

結構面白く拝読。新人作家ですけど、読ませる力は感じます。
プロットは過去どこかで読んだような匂いがしますねぇ・・・ただ、あたかも「偶然の事故」のようにしてターゲットを始末していくというところが斬新といえば斬新。しかも凶器はバナナの皮(ありえる?!)
途中で犯人&黒幕はあからさまになるため、フーダニットの興味は削がれますし、「入○○○り」については、材料がやや後出し気味。
ただ、最初から、本筋と一見無関係のサイドストーリーを複数絡ませながらテンポよく読者を惹き込む手腕はなかなかですし、ラスト前ではサイドストーリーもきれいに収束させ、問題のラストへ・・・
ラストは「う~ん?」ですねぇー。せっかくここまできたなら、一応キリよく終わらせて欲しかったなと思わずにはいられません。
まぁ、トータルでは十分面白いと思いますし、楽しい読書が出来るかと思います。
(ギャグを織り交ぜながらの文体は、東川篤也をなんとなくオーバラップさせる・・・)

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