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ミステリの祭典

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作家 麻耶雄嵩
出版日2004年08月
平均点7.06点
書評数49人

No.9 9点 konn
(2008/06/08 17:02登録)
この作品で作者に改めて惚れ直しました。

普段の麻耶作品が苦手な人でも、この作品なら大丈夫じゃないかな?
これを読まないのは大きな損失です。是非!

No.8 6点 シーマスター
(2008/03/09 00:54登録)
はじめからの少し変な叙述に、「コレは仕掛けだな」と大抵(この本を読むくらいの読者なら)感じると思うが、途中あるものが使われるため「ん?」と混乱させられるところは面白い。
もう1つの「驚くべき」トリックは、「驚くことに驚かされる」という非常にユニークなもの・・・これが成功したのか否かは読む人によるだろうが、その斬新な試みは高評価に値すると思う。

殺人事件としては「それでオマエが殺すか?」の類だが、まあこれも十角館などと同様に動機を云々するような話ではないだろう。

No.7 8点 ぷねうま
(2008/01/19 07:09登録)
話中に長崎が全く登場してこなかったので叙述トリックであることは容易に想像できたのだが・・・。
このトリックの先鋭性は作品の地味さ故になかなか注目されにくいが、もっと評価されるべきだと思う。
他の新本格作家も見習って欲しいぐらいの攻撃性を孕んでいる秀作。

No.6 9点 いけお
(2007/12/27 15:07登録)
すごい精密な完成度。
麻耶作品にしては地味な感じだが、だからこそ凄さが際立つ。

No.5 9点 おしょわ
(2007/12/14 23:25登録)
明らかにだまそうとしてるなぁと思いながら読んでたのに、実際に例の死体が見つかったときに思わず「へっ?」と声を上げてしまいました。
珍しく人名が普通っぽいので妙に読みやすかったのが実はトラップの一助だったのかも。

No.4 8点 AxCx
(2007/06/18 17:35登録)
かなり高度な技巧なので読み手にも力量を問う作品です。
麻耶雄嵩は本格ミステリに拘り、本格ミステリの可能性を探り、本格ミステリを破壊する愚直な探求者だと思います。
それほどの先鋭性と破壊力を秘めたミステリ。

No.3 6点 yoshi
(2007/06/14 01:12登録)
叙述トリックが、読んでる人にはわかるが登場人物にはわからないという形が面白かった。

No.2 8点 T・ランタ
(2005/05/22 21:50登録)
『鴉』ほどのスケール感はないが、それに匹敵する作品。
 叙述トリックは慣れてきた印象があるし、探偵役の、犯人の心理まで再現する推理は感心してしまう。
 叙述トリックと別の仕掛けも、分かった途端数々の伏線が思い出される辺り、さすがだと思う。
 でもラストが余りにも残念すぎるのでマイナス1点。

No.1 8点 まきまき
(2005/02/27 00:58登録)
読みながら「変な一人称で読みにくいなぁ」と思っていたので
叙述トリックが判明した時は「騙された!」というよりは「あーすっきりした」と感じました。
注意深く読むと、普通に判りそうな気が・・・。

ありふれた設定の中で、麻耶氏独特の病んでる雰囲気をしっかりだしている作品です。
最後の最後のオチはなんかもう、全部台無しじゃんって感じで微妙なやりきれなさが残りました。

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