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ミステリの祭典

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名探偵のコーヒーのいれ方
コクと深みの名推理

作家 クレオ・コイル
出版日2006年10月
平均点4.60点
書評数5人

No.5 5点 バード
(2024/05/06 15:08登録)
まったり感を醸すタイトルに反し最序盤に事件が発生する。意外と煎りの早い作品なのかと身構えたが、その後は事件も起きず割と展開が煮詰まっている印象。道中の捜査方針がほぼ直感頼みでどうにも説得力が薄いのも今一つ。
このようにミステリとして楽しもうとすると苦々しい評価となってしまう。

コーヒーについての蘊蓄や元夫婦とマダムが作る微妙なフレーバーが心地よいので、そういった部分を楽しみたい一品。

No.4 4点 八二一
(2021/07/05 20:15登録)
ミステリの味わいは、物足りないと感じる人が多いと思うが、ロマンス、事件、老舗の舞台、そして何といっても味わい深いコーヒーが続編も楽しみにさせてくれる。

No.3 4点 nukkam
(2016/08/03 04:21登録)
(ネタバレなしです) 米国のクレオ・コイルは夫婦によるコンビ作家で、アリス・キンバリーという別名義でもミステリーを発表しています。2003年発表のミステリー第1作となる本書は紅茶の香り漂うローラ・チャイルズの「お茶と探偵」シリーズの向こうを張ったかのようにコーヒーの風味溢れるコージー派ミステリーです。主人公のクレア(コーヒーハウス「ビレッジブレンド」のマネージャー)がマイペースで遊び人風な前夫マテオを避けようとしているのはありきたりな展開ですが、後半になるとこの2人が意外といいコンビ探偵ぶりを発揮しているのが何とも不思議です。この場面はユーモアとスリルが一体となっており本書の読みどころの一つです。クレアがクィン警部補相手にシャーロック・ホームズみたいな人間観察を披露しているのもミステリー好きにはアピールしています。しかし結末はコージー派にありがちな棚ぼた式解決で終わってしまうのが残念。謎解き伏線も十分でなく、誰が犯人でもよかったようにしか思えませんでした。

No.2 4点 ∠渉
(2014/12/14 17:18登録)
カフェインなしで読み切ってしまった。

No.1 6点 mini
(2014/06/16 09:59登録)
日本の初戦は残念だったが、後出しジャンケン的に言うわけじゃなくて、組み合わせが決まった時から嫌な予感がしていた
日本が入ったC組はたしかに優勝国が1つも入っていない組合わせだけど、”名より実”、かなり手強い組み合わせだと思った
前回も伏兵視されたコートジボワールなども予選リーグ突破経験は無く、強豪コロンビアも昔の方が前評判倒れで、過去の実績はあまり無いけど3ヶ国全て今回は実質強いみたいな
いや日本を含むグループ4ヶ国全て実績は少ないが不気味で、日本も相手国からすれば今回は嫌な相手と思われているかも
むしろ優勝経験国が3ヶ国も揃い死のグループと言われるD組の方が名前優先な感じがした
次のギリシア戦は勝って欲しいが、便乗企画で「ギリシア棺」の再書評をその時点でするつもりはない、理由はバレバレでしょうけど(苦笑)

さて開催地がブラジルだからと言ってペレ「ワールドカップ殺人事件」を採り上げるのもあまりに何なんで(笑)、でもじゃあ何にしようかと思ったがブラジル絡みな作品が思い付かない、有栖川に「ブラジル蝶」ってのはあるけど
そこでブラジルがコーヒー豆の産地という事で便乗企画はこれだ、C組最強と目される第3戦の相手コロンビアもコーヒー豆の産地だしね

グルメ系コージー派
夫婦コージー作家アリス・キンバリーの別名義がクレオ・コイルである
キンバリー名義の”幽霊探偵シリーズ”はコージー派とハードボイルドを無理矢理融合するという面白い趣向でコージー派の中では私は好きなシリーズだ、ちょっと他のコージー派には無い味わいが有る
ところがクレオ・コイル名義の”コーヒー店シリーズ”はコージー派の王道といった感じで、このまま舞台を日本に移して2時間ワイドドラマ化出来そう
バツイチのアラサー女性に、離婚相手と新たな彼氏候補との両天秤、良く出来てはいるがいかにもコージー派お決まりなパターンで大きな特徴も無い
やはり私としてはキンバリー名義の”幽霊探偵シリーズ”の方が好きだ
ただ”幽霊探偵シリーズ”は人物描写に印象が薄く、人物造形の鮮やかさではこちらの”コーヒー店シリーズ”の方が上だろう

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