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ミステリの祭典

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さよならのためだけに

作家 我孫子武丸
出版日2010年03月
平均点5.40点
書評数5人

No.5 5点 メルカトル
(2020/02/17 22:12登録)
「だめだ、別れよう」「明日必ずね」ハネムーンから戻った夜、水元と妻の月はたちまち離婚を決めた。しかし、少子晩婚化に悩む先進諸国は結婚仲介業PM社を国策事業化していた。PMの画期的相性判定で結ばれた男女に、離婚はありえない。巨大な敵の執拗な妨害に対し、二人はついに“別れるための共闘”をするはめに―。孤立無援の闘いの行方、そしてPMの恐るべき真の目的とは。
『BOOK』データベースより。

どうにも平凡な作品という印象しかないですね。もっと物語にメリハリを付けて欲しかったところです。
大体、短期間で結婚を決めた相手に対して、結婚式を終えた後速攻で離婚を決意する月の思考回路が理解できません。何故もっと時間を掛けて熟考しなかったのか、いくら仲介会社の判定が特Aだからといって、慌てる必要はなかったはず。
それに些細な事かも知れませんが、水元が自分の勤める会社のキーパーソンである重役を知らなかったのも解せません。その重役が登場してからの展開はちょっと面白かったですけど。

人間はよく描けています。男女二人の一人称が交互に並ぶ構成で、その都度その都度の二人の心理状態は賛同はできなくとも分からないでもないですね。脇を固める二人は軽すぎます。こうも簡単に男や女を乗り換えられるものか、惚れっぽいのか分かりませんが。いずれにせよ、どの人物にも感情移入できず、十分楽しめたとは言い難かったと思います。ジャンルは敢えて分類すればSFのようなファンタジーのようなものですが、実はどちらでもないと云うのが正解かも知れません。

No.4 5点 HORNET
(2018/09/17 12:52登録)
 まぁ、ミステリではないとは思う。
 面白い設定の話で、普通に楽しかった。結末は予想通りではあるが、おそらく多くの読者が願っていた結末ではないかと思う(私もそう)ので、読後感もよかった。
 月(ルナ)が小生意気な子ども重役にビンタをくらわしたくだりは爽快だった。

No.3 6点 ia
(2015/08/25 21:09登録)
読んでる最中はなかなか熱中して読めた。
非常に読みやすく、展開も早い。
結末が予想通りなので読後の余韻はかなり薄い。
ひとひねり欲しいところ。

かなり気になった点として
作中のマッチングシステムは、実際には少子化の改善に寄与しないと思う。
日本においては相性なんかより金と肩書きが問題。
例えば、これからも増え続ける非正規社員が結婚なんて出来るかな?とか経済的な面を考えると、読みながら違和感があった。
昭和は総中流の時代だから結婚率も高かったわけだし。
それと中途半端に未来のテクノロジーが出てくるが、生活様式が全く現代なものだから浮いてる。
全体的に浅い。

読みやすさだけは抜群。

No.2 5点 虫暮部
(2013/06/28 11:15登録)
離婚のための共闘によってお互いへの理解が深まる、という展開は予想通り。というか、基本設定がこれだと、順当な落としどころはそうなるだろう。その意味で意外性は感じられなかった。あと、深尋のキャラクターが非常にベタだなー。
 例えば西澤保彦あたりだと、特異な設定をした上で更にそれをひねるようなストーリーを持ってくるけれど、本作は設定だけで走り切ってしまった感がある。

No.1 6点 白い風
(2010/08/11 22:12登録)
近未来の話だけに推理小説というよりSFっぽい内容でしたね。
主人公の水元と月の二人の心理描写が中心でしたね。
ただ、結論は読み易かったですね。

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