| ≠の殺人 ミリア&ユリシリーズ |
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| 作家 | 石崎幸二 |
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| 出版日 | 2009年12月 |
| 平均点 | 5.75点 |
| 書評数 | 4人 |
| No.4 | 6点 | ミステリ初心者 | |
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(2026/01/21 18:01登録) ネタバレをしております。また、少し過去作のネタバレもしております。 読みやすいユーモアミステリとして重宝しているシリーズですが、プレミア価格がついていて手が出せませんでした。先日、偶然値が下がっているのに気づいて急いで買いましたw 前作あたりからメンバーが固定化されてきた感があり、キャラクターの役割分担も決まってきた感じあります。ちょっとシリーズを読む時間があいたせいか(当サイトをみるとほぼ1年前!?)、またミリアとユリがどっちがどっちだか忘れかけていましたw よりボケが強くが芯を食う推理をするのがミリアなんでしたっけw 本作はゆるいシリーズのわりにやや感傷的なラストだったり、傷つけられた死体の理由から真犯人を推理したり、良い意味でも悪い意味でも本格推理小説な仕上がりになっております。 殺人が起こらなかったこともあるほど緩い作品や大団円な作品もあるシリーズなのですが、今回はやや後味の悪いラストになってしまいました。とはいえ、この程度は普通の推理小説では日常茶飯事であり、ミリア&ユリシリーズだからそう思えるかもしれません。 そっくりな双子→入れ替わりというのは鉄板ネタであって新鮮味がありませんが、切られた死体の推理はなかなか良かったですw こう言っては何ですが、ミリア&ユリシリーズらしからぬ本格ぶりでしたw 生理関連での犯人にとっての不利な偶然が起こり、そのごまかしをしなければならなかったというアイディア自体は他の作品でも見られるものですが。 今回も読みやすくていい作品でしたが、変わっている建物の中でのクローズドサークルの割にはすぐに帰ってしまった点と、ネタがわからない話があったのだけ残念でしたw なんとなく、変わった館などでの生活の描写や見取り図などを眺めて、なんだかそこに住んでいるような感覚になるのが好きですが、今回はそれを感じませんでした。 また、ガンダムと麻雀のネタが多く入っておりましたが、私はどちらも無知なのでついていけずに悲しかったです; |
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| No.3 | 7点 | メルカトル | |
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(2021/12/05 23:13登録) 沖縄本島沖の孤島―水波照島にあるヒラモリ電器の保養所で開かれたクリスマスパーティー。大手企業の御曹司・平森英一が主催するとあって、会には有名スポーツ選手や俳優などの豪華な招待客が名を連ねていた。そんな宴の夜、惨劇が!人気プロ野球選手、井沢健司が無残な死体となり発見されたのだ。その後、連鎖し起こる不可能殺人。事件の背後にある深い闇に迫る。絶海の孤島に住む双子の姉妹、断崖の上の怪しげな建造物、連続殺人事件勃発率99.9…%。オヤジギャグを愛す女子高生コンビ(ミリア&ユリ)が難事件に挑む。 『BOOK』データベースより。 こんなんで良いんだよ、いやこんなんが良いんだよ。まさに私の好みにジャストミート、でした。 名探偵?石崎とミリア&ユリ+仁美の女子高生トリオのボケとツッコミのテンポの良さは相変わらずです。そんな中招待された孤島で、雰囲気にそぐわない惨劇が起こります。被害者に対する冒瀆的な行いと部屋の中に残された謎の痕跡。その魅力的過ぎる惨状のホワイに四人の探偵たちが挑みます。とことん何故その行為が行われたのかに拘った、ホワイダニットの佳作だと思います。 お笑いが先行する作風とは正反対の陰惨な事件。そのアンバランスさが何とも言えない独特な雰囲気を醸し出しているというか、漫才カルテットの軽さが事件の悲惨さを相殺させています。で結局いい塩梅の本格ミステリっぽく、図らずも仕上がった感じがします。取り敢えずこれまで読んだシリーズで最高の出来でした。真相の意外性や伏線の張り方などは堂に入っており、いやはやひどく感心させられました。 |
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| No.2 | 5点 | 江守森江 | |
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(2010/03/30 08:25登録) 最初に双子トリックについての見解を述べたい。 一般に見分けがつかない(一卵性でDNAも含む)事が大前提。 1.共謀により、どちらが犯人か断定出来ずに法的に罰せない。 2.一方がもう一方に悪意を抱き殺害又は、犯行を擦り付ける(入れ替わり含む) 基本構造は上記2パターンに限定されると思う。 それ故、どんなに捻っても上記パターンを超越しない限り飽和状態を否定出来ない。 その点で、この作品も本格ミステリとして捉えると飽き飽きした気持ちが一番になる(卑近な伏線と回収は素晴らしいので勿体無い) しかし、旧作の再読(復習)から、このシリーズは本格ミステリに主軸が無く、ドタバタとギャグにくるんだ皮肉(アンチ)ミステリーだと認識している。 本質を射抜く皮肉はプロローグから冴えているので充分楽しい。 キャラの書き分けなんか双子以上に判別不能なのも皮肉に満ちて笑える。 笑い飛ばすことが第一義なミステリーも息抜きになる。 ※余談的追記(4/10) 古畑任三郎「ラストダンス」の再放送を観て、上記パターンを超越できずネタ切れだったとの印象を強く持った。 指紋から被害者特定で一発解決な事件を引っ張り過ぎとも思えた。 |
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| No.1 | 5点 | kanamori | |
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(2010/03/03 15:40登録) 会社員石崎と二人の女子高生との漫才ミステリ第6弾。 相変わらず、女子高生のボケっぷりとツッコミが笑えます。 またまた離島での殺人事件ですが、こちらのほうは論理的でなかなか端正な本格ミステリになっているんではないでしょうか。 |
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