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ミステリの祭典

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ララピポ

作家 奥田英朗
出版日2005年09月
平均点6.00点
書評数4人

No.4 5点 いいちこ
(2021/08/18 19:51登録)
全体として軽量コンパクトな作品であるうえ、ミステリとしての性格も至って弱く、この程度の評価にならざるを得ない。
本作は、エロ描写まみれの内容や、格差社会の現実を下世話に、赤裸々に描き出しているだけで、何の主張もなく、解決も与えていないとの批判もあるようだが、人間の弱さに真正面から向き合った、著者の王道を往く作品であり、それほど批判的なスタンスに立つべき作品であるとは考えていない

No.3 7点 haruka
(2014/05/10 00:57登録)
下品な描写も多いが、計算されたプロットの秀逸さを感じる作品。

No.2 6点 シーマスター
(2011/03/19 21:57登録)
【今回の大震災において一刻も早い被災者の方々の救済と被災地の復興を祈念申し上げます。】
私宅は本棚が倒れた程度の被害で済みましたが、これを機会に大幅に書籍を処分しようと思っています。


本作は、震災でできた妙な空き時間に読んだ一冊。

りんちゃみ先輩さんが仰るように、愚かしくも哀しい下劣な人間群像。
今まで読んだ奥田作品の中では最も低俗な連作短編集だった。
・・・といいながら最も短時間に一気に読まされてしまったのだから作者には頭が上がらない。
このダメ人間達の落ちこぼれ話を反面として、結局、どう転んでも人間は人間なんだ、俗欲から逃れることはできないし、どん底にいようと災害にみまわれようと現況の中で一生懸命生きていくしかない・・・という的外れとも思えるメッセージを感じてしまったのは「今」だからだろうか。

タイトルの意味は最終話で分かります。そして「今」だからこそララピポを信じたい。

No.1 6点 りんちゃみ先輩
(2009/11/18 20:23登録)
「最悪」出演メンバーのそのまた下流を生きる人間群像。かなりお下劣ですが、これこそ現代のミステリーでしょう!

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