栄光一途 |
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作家 | 雫井脩介 |
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出版日 | 2000年01月 |
平均点 | 6.00点 |
書評数 | 5人 |
No.5 | 5点 | yoneppi | |
(2012/08/09 09:37登録) 柔道にあまり興味はないがオリンピック期間中なのでそれなりに楽しめた。実際日本柔道は危機だよね。 |
No.4 | 6点 | E-BANKER | |
(2010/05/05 13:27登録) 作者の処女長編作品。 日本の柔道界とドーピング問題をベースに、主人公が事件に巻き込まれていくという展開。 まずは、作品の設定・舞台そのものが珍しいことや、筆致もデビュー作とは思えないほど達者なため、グイグイ読み進めていけます。 中盤は若干モタモタするんですが、終盤は一気呵成にドンデン返しの連続・・・というふうに解説でも書かれていますが、ただ個人的には最後のオチはいらなかったですねぇ・・・ なんか最後にきて、救いのない話になってしまったような気がします。 主人公の篠子は柔道界を去り、次作「白銀を踏み荒らせ」では何とアルペンスキー種目に転進します。(なんか無理あるような気がしますけど・・・) |
No.3 | 6点 | シーマスター | |
(2008/04/18 21:36登録) 柔道は割と好きだし、試合場面などは読み応えあるが、メインはドーピングの調査で地味な展開なので終盤までは中々読み進まず。 ドンデンもさほどではない(というか唐突な感じが強い)ので、興味が薄い人にはあまりオススメできない。(東野氏の野球や鳥人のようにはいかない) 主人公が本件のような仕事を背負わされること自体、不自然感が否めないが(これは話の流れ上、目を瞑るとしても)こういう競技は基本的に男子と女子は別物ではないだろうか。女子部の女性コーチが男子の選考試合の審判をしたり指導に関わることってあるのかな。 末節だけど、スポーツジムにしてもアスリートが利用するような施設で、プールがないとか夜10時過ぎには誰もいなくなるなんて・・・・あり得ない。 また主人公がペンチプレス台に縛られ120キロのバーベルを持たされるというリミットエクスキューション・・・に文字通り必死で耐えるシーンは超不謹慎ながら笑ってしまった。(ちなみに私は挙がります・・ってくだらん自慢するな) 【以下ネタバレ】 柔道界のトップエリートの中に、こんなに異常者がいるというストーリー自体受け入れ難いものがある・・・五輪出場権を逃したことを逆恨みして主人公の家にネジ込んでくるドーピング選手、これだけでも十分異常なのに、その他に自らの精神高揚のために行きずりの他人を柔道技で殺傷する通り魔が2人もいて、挙げ句の果てに訳の分からない動機で片方が他方を刺殺・・・・・・・ちょっと酷過ぎやしないか・・・ 結局(薬物汚染+)サイコサスペンスだったというわけだが、国民的英雄のようなお方が選手にドーピングさせていたなんていう話まで出てくると、全柔連関係者が読んだら激怒ものだろう。(いや、笑い飛ばすよね) |
No.2 | 6点 | itokin | |
(2008/01/19 10:06登録) 柔道界の裏側を垣間見た感じ。終盤は少しひねりすぎ、ただ試合運びの迫力はこの人の能力が十分出ている。 デビュー作としては合格だと思う。 |
No.1 | 7点 | 北浦透 | |
(2005/02/25 19:56登録) 世界初(?)柔道ミステリー。 柔道シーンは迫力満点。読み物としても大変面白い。個人的には、深紅のキャラクターが魅力的だ。 ただ、「ミステリー向き」の作家ではないなと思った。ところで、後に傑作『火の粉』を読んで、なるほど、この人の持ち味はサスペンスだなと納得した。 |