玄武塔事件 狩野俊介シリーズ |
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作家 | 太田忠司 |
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出版日 | 1994年02月 |
平均点 | 6.00点 |
書評数 | 4人 |
No.4 | 4点 | 蟷螂の斧 | |
(2013/09/03 22:14登録) 著者のあとがきに「嵐によって隔離された村、怪しげな屋敷、泣き喚く老婆、薄幸の女性、過去の陰惨な事件、密室状態での犯人消失、意外な犯人・・・(中略)口当たりをあっさりに仕上げ、さくさくと召し上がっていただけるよう心がけました」とあります。題材は面白いと思いますが、中身が本当にあっさりしていて拍子抜けしてしまいました。ジュブナイルなので、致し方ないのかもしれません。 |
No.3 | 7点 | makomako | |
(2013/08/25 18:17登録) ちょっと綾辻の館シリーズを思わせるようなお話です。ちゃんと本格嗜好ではあるのだが、俊介君の話なので軽くて読みやすくどうしても漫画チックなところはあります。まあそれがこのシリーズと作者の個性でもあるのですが。 でだしはなかなかよいのです。結構わけありでおどろおどろしい雰囲気にもなりそうなのです。でもこのまま怪奇本格とはならずに終わります。 話の内容からなら俊介君シリーズでないほうがもっとよかったのかも。結構などんでん返しもあることだし。 |
No.2 | 7点 | E | |
(2010/08/14 15:04登録) 孤立化した島の洋館で起こる密室殺人。 何ともミステリー好きには堪らない舞台設定の話。 巨大(?)建造物を使ったトリックで読み応えはありますね。建物としては今までのなかで一番大掛かりではないかと。 |
No.1 | 6点 | シュウ | |
(2008/12/10 23:09登録) 八つ墓村のような雰囲気や人間消失など前半は面白かったのですが、後半野上さんや俊介が登場すると一気に安っぽくなってしまった感じで残念です。 あとがきによると「口当たりをあっさりと、さくさく召し上がれるように仕上げた」とあるのですが、 もっとくどくて濃い味付けの方が食べ終わった後満足できるタイプの作品だったと思うのです。 |