おれは非情勤 |
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作家 | 東野圭吾 |
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出版日 | 2003年05月 |
平均点 | 5.80点 |
書評数 | 5人 |
No.5 | 7点 | ニックネーム | |
(2015/12/14 20:18登録) いい先生だと思う。 |
No.4 | 7点 | Tetchy | |
(2013/07/03 20:06登録) 25歳独身。ミステリ作家を目指す非常勤講師“おれ”は今日も学校を渡り歩いては事件に出くわし、解決を強いられる。おれにとっては教師と云う職業は単なる生活の糧を得るに過ぎなく、限られた期間をそつなくこなせばいいくらいにしか思っていない。しかしさほど熱心な教師ではないにもかかわらず行く先々で起こる事件で生徒たちと関わらざるを得ない。 しかも扱っている事件は殺人事件、盗難事件、不審死、自殺未遂に脅迫文、そして毒殺未遂とミステリの王道ながらも明かされる真相ではいじめ、カツアゲ、悪意ある遊びなど、子供たちの学校生活で障害となる身近な問題を根底に潜ませているところに作者の上手さが光る。 題名は非常勤ならぬ“非情”勤とフィリップ・マーロウを髣髴とさせるサラリーマン教師を想像させるが、実は意外にも熱血漢。“おれ”の一人称で語られる地の文では素っ気ない無気力な口調でやる気のなさを強調しているが、いざ事件が起こればすぐに駆けつけ、業務時間外でも生徒たちの自宅や病院まで訪問し、ケアもする。そして休み時間の生徒たちの振る舞いを観察し、クラスにおける生徒たちの階級制度を理解し、子供たちの心を掴み、真相に迫る。 また特徴的なのは非常勤の名の如く、一作一作で舞台となる学校は違うところだ。通常学園物は同じ学校の面々をストーリーを追うごとにそれぞれのキャラクターを掘り込み、深化させて濃密な物語世界と読者が経験した学生生活の追体験をさせるのが習いなのに対し、本書は特別だ。 そして短期間しかその学校に属さない非常勤講師だからこそ、学校という空間でいつ知れず形成される異質な常識や通念に囚われずに生徒たちとぶつかり、真実を探求できるというところに主人公の設定の妙味がある。 生き生きとした小学校生活の描写が大人の私にも懐かしく思えるし、現在進行形で学校生活を送っている小学生にもこれらの短編は実に面白く読めるだろう。本当に何でも書ける作家だなぁ、東野圭吾は。 |
No.3 | 5点 | まさむね | |
(2013/02/10 23:41登録) 小学校を舞台にした,物凄くシンプルな短編集。それもそのはず。学研の「5年の学習」「6年の学習」(懐かしい!)に掲載された作品に加筆修正したものだそうです。 ジュブナイルの評価というのはいつも迷うのですよねぇ。何を求めてこの作品を手にしたかで評価は大きく分かれますでしょうねぇ。私は頭の一部で楽しみながら,一部で肩透かし感を…って意味不明ですか? ちなみに,作者の作品の幅広さには感服いたします。裾野が広すぎます。 |
No.2 | 7点 | akkta2007 | |
(2011/06/19 10:01登録) 非常勤講師を主人公とし、それぞれの学校で起こる揉め事を解決していく、短編集。 それぞれの事件の中に、楽しさがあり、それぞれのストーリが展開されていく。短いながらにも、納得のいく作品である。 |
No.1 | 3点 | いけお | |
(2009/05/28 00:24登録) 軽いだけでひまつぶしにもならない。 |