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ミステリの祭典

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夜叉沼事件
狩野俊介シリーズ

作家 太田忠司
出版日1992年12月
平均点7.25点
書評数4人

No.4 7点 makomako
(2013/08/18 08:35登録)
 この小説が出てすぐ読んだのでもう20年ほどたってしまいました。今回再読しましたが内容はすっかり忘れていましたので楽しく読みました。
 俊介君シリーズは霞田兄妹シリーズとだいたい平行して出てきたので、当時こちらはなんとなくお子様向きのように思えたのですが(装丁も漫画チックでおじさんが読むには気恥ずかしい)、きちんとトリックも使ってあり軽めの本格物として十分通用する内容と思います。
 比較的つらい話なのですが読みやすく読後感も悪くありません。長さもちょうど良く一日でだいたい読めます。休日に読むにはちょうど良いと思います。
 このシリーズは本棚にすべてあるので読み直してみようかな。

No.3 7点 E
(2010/07/24 16:08登録)
同じ様な構成で同じ様な素材を使っているみたいだが、シリーズとして段々この「シリーズの形式」っぽく認識してきた。
登場人物に愛着が湧いてきた所でもあります。続編も読むぞー

No.2 6点 vivi
(2009/05/30 01:16登録)
そんなに意外なトリックも使っていないし、
ありがちな展開ではあるけれど、
こうやってミステリは生み出されていくんだ・・・と
感心してしまいました。

俊介たち愛すべきキャラクターの役割のようなものが決まった作品で、
シリーズの土台固めの作品といっても良いかも(^^)

かなり暗い話ではありますが、
何故か読後感は悪くないというのは、太田氏の文章によるところも大きいですね。

No.1 9点 シュウ
(2008/12/04 23:13登録)
横溝作品を思わせるような重厚で陰鬱で哀しい話に夢中になって読みました。前作までのトリック中心の館ミステリよりもこういう話の方が好きだな。
登場人物たちもどんどん魅力的になり、ますますこの世界が好きになりました。
そういえばピアノ教室の久野君が思わせぶりに登場したわりにその後出番が無かったのだけれども、これからの作品でフォローされるのだろうか。
その辺含めて続編を読むのが楽しみです。

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