home

ミステリの祭典

login
鬼面の研究
伊集院大介シリーズ

作家 栗本薫
出版日1981年11月
平均点5.33点
書評数6人

No.6 5点 ボナンザ
(2023/12/10 20:45登録)
結末はあっけないが、フーダニットとして十分楽しめる。

No.5 5点 nukkam
(2022/09/03 11:22登録)
(ネタバレなしです) 1981年発表の伊集院大介シリーズ第3作で、同年発表の「優しい密室」に登場した森カオルが再登場していますがあちらで17歳(本書ではなぜか18歳だったと回想されています)だった彼女が本書ではもう28歳というのには驚きます。私はこのシリーズに精通しているとは到底言えませんけど、秘境の村を訪れる13人、嵐の山荘状態、見立て殺人に首なし死体、そして「読者への挑戦状」とシリーズで最も本格派推理小説らしい作品ではないでしょうか。ただ理由はネタバレになるので書きませんけど「読者への挑戦状」はなかった方がいいのではと思う謎解きでした。またローカル色の演出ではあるのですが村人の使う方言会話がとても読みにくかったです。講談社文庫版で350ページに満たない分量の割に登場人物が多過ぎで、容疑者として十分に描き切れていないように思います。某英国女性作家が1940年代に発表した某作品を連想させる大胆なトリックはなかなか印象的でしたが。余談ですが第4章(正確には第四課)で嵐の山荘パターンのミステリー作品を紹介してますがアガサ・クリスティーの「スタイルズ荘の怪事件」(1920年)は明らかに誤りで、「シタフォードの秘密」(1931年)と勘違いしたのでしょうね。

No.4 5点 メルカトル
(2013/05/25 23:49登録)
再読です。 
嵐の山荘、予告殺人、見立て、首なし死体など、様々なミステリの要素を詰め込み過ぎているわりには、内容が希薄な気がするのは私だけではないだろう。
初読の際は全く感じなかったが、この人の文章は正直あまり上手くない。読みづらいというほどではないが、読みながら心に染み入るものが何らないため、感銘を受けるとか、感じ入るということがない。
また、最後には読者への挑戦まで挿入されているが、はっきり言って相当な想像力がないと真相にはたどり着けないかもしれない。
犯人はある程度想像できるが、それはあくまで犯人の候補が少ないために過ぎない。
ちょっと面白かったのが、犯人が最後の殺人で頭部を切断した理由である。でも、そううまい具合にいくかな、と疑問視せざるを得ない気もする。

No.3 5点 野良猫
(2005/07/16 21:38登録)
テレビのドキュメンタリー番組制作のため山奥の村に潜入したクルーが次々と殺されていく・・・というストーリー。
トリックもまぁまぁだし、乱暴な取材を強行するテレビスタッフと住処を荒らされたくない住民の対立という図式もなかなか悪くないが、どうも動機が・・・
犯人は途中で分かってしまった。他のメンバーがキャラ立って無さすぎだからなぁ。

No.2 4点 えむ
(2003/03/07 20:12登録)
つまらない。
舞台設定が魅力的に見えたので、手にとったのだが。

No.1 8点 B
(2001/05/25 21:38登録)
栗本薫の本格といえるものの中で一番おもしろいと
思う。
伊集院大介も探偵キャラクターとして好き。

6レコード表示中です 書評