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ミステリの祭典

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聖女の救済
探偵ガリレオシリーズ

作家 東野圭吾
出版日2008年10月
平均点6.85点
書評数47人

No.7 9点 teddhiri
(2009/11/10 20:41登録)
前作と同じ倒叙形式で始まるガリレオシリーズの長編。トリックのありえなさは今まで読んできた本格の中でも屈指のトリックといえる。
前作と比較するとまず話の展開が前作では石神と湯川の天才同士の対決によって進められていたのに対し、今回は容疑者に好意を抱いた草薙の葛藤とその後輩の内海の各々の捜査によって進められていく。また犯人のキャラクターは前作の石神に比べるとはるかに落ちるものの、被害者のキャラクターが強烈で前作の被害者が殺されるためだけに登場していたのに比べるともしや影の主役ではとすら思ってしまう強烈さで犯人のキャラクターの弱さを十分補っている。
こういった点を考えると、トリック、展開、人物のどれをとっても前作と比べても遜色のない出来だと思う。
個人的な評価でいうならば、前作よりこちらの方が好みである。

No.6 7点 白い風
(2009/06/24 18:07登録)
こちらも”ガリレオ”シリーズの続編ですね、ただし長編です。
比較的地味な作品に入るのかな。
確かにトリックも湯川自身が言っている通り、理論的には考えられても、現実的にはありえない…つまり虚数解…。
ただ今回は湯川では内海・草薙の両名の出番が多かったのが個人的には大いに楽しめました。

No.5 6点 月火水木金
(2009/05/03 11:13登録)
容疑者Xの献身と比べるとやや見劣りしますが・・・それでも十分楽しめました。ガリレオシリーズファンなら買って損はないと思います。

No.4 8点 いけお
(2009/05/03 00:49登録)
犯人はどうやって行ったかに特化した展開は、くどいが論理的で非常に楽しめた。

No.3 6点 だい様
(2009/03/05 10:46登録)
現実的に実行するのは難しいと思いますがこのトリックは好きです。
手堅く楽しめました。

No.2 6点 こう
(2008/11/16 23:41登録)
 最初から犯人がわかっていてどんなトリックで殺人をおかしたか、の一点の作品ですが確かに個人的に初めてみたトリックとはいえこんなこと実現可能なのか、というよりこれを実現する女性というのがイメージしにくいです。あまりやられた感じはしませんでした。
 ストーリーが長くても読ませる力はいつも通りですがさすがに今回は少し長いとおもいました。
 警察が無能で湯川が解き明かす、という単純なストーリーではなく草薙刑事も内海刑事も丹念な捜査を行っていくストーリーには好感もてました。

No.1 6点 rintaro
(2008/10/25 20:10登録)
帯に書いてあるとおり完全犯罪、といえばいえないことも無いかなってていう感じで、犯行方法も私の知る限り斬新でしたが、前回の長編の「容疑者~」と比べると正直見劣りします、私が過剰に期待していたのかもしれませんが。あと私は内海薫が登場するガリレオ作品は初めて読んだんですが、彼女なかなか切れ者なんですね、ドラマの印象が強かったので驚きました。

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