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ミステリの祭典

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殺人喜劇のモダンシティ
平田鶴子&宇留木昌介シリーズ

作家 芦辺拓
出版日1994年02月
平均点6.50点
書評数4人

No.4 6点 江守森江
(2010/02/27 00:11登録)
昨年出版された「少女探偵帝都を駆ける」の予習として再読した。
平田鶴子&宇留木昌介シリーズ第一弾(もっとも、長編は本作のみで短編集も「少女探偵~」の一冊きり)
主人公達は、森江春策シリーズにもチョイ役で偶に登場するが、時代設定の関係で老人になっている。
冒険活劇風な作風でも独特の読み難さがあり作者が一般受けしない理由が垣間見える。
更に本格探偵小説‘愛’がほとばしり、詰め込みすぎで読書体力を要する。
戦前の大阪と探偵小説に興味を持てないとモタレて消化不良になりかねない。
それでも、好きな人にはフォアグラの様なもので至福の時間を得られる。
好き故に、作中で「犯人は早い時点で登場させる云々」と宣いながら実践し、見事に伏線回収(特にスクラップ)しつつ論理的に詰める展開を楽しめた。
※余談
それでも読書時間が限られていた約15年前の初読時にはモタレてげんなりした記憶がある。

No.3 7点 あるびれお
(2009/09/25 10:07登録)
過多本格、と評されている方がいらっしゃる通り、過剰なサービス精神溢れる作風は最初からだったんですね。いろんなものが詰め込まれていて、でも、ミステリとしての仕掛けもきちんとなされていて、こういう作品は好きだな。

No.2 5点 ギザじゅう
(2004/04/29 00:21登録)
芦辺拓=過多本格。
そのイメージ通りの作品であり、さらには探偵小説やら映画やらの博覧強記。
そういった雰囲気を楽しませるのが、作者の主眼なのだろうが、本格としては『殺人喜劇の13人』よりもそこが浅くいまいち。
過多、故に焦点がぼやけるというのが強く感じられた。

No.1 8点 寝呆眼子
(2002/08/29 08:58登録)
古き良き探偵小説というか、冒険小説というか...
ノリの良さでは、この作者の中で、一番好きな作品です。

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