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ミステリの祭典

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稀覯人の不思議
水乃サトルシリーズ

作家 二階堂黎人
出版日2005年04月
平均点4.50点
書評数4人

No.4 4点 レッドキング
(2023/05/15 22:03登録)
水乃サトル不思議シリーズ第三弾。手塚治虫マニア団体で起きた稀覯本を巡る密室殺人。メインの「家と部屋」二重密室トリックは、イマイチな短編ネタだが、手塚治虫の稀覯・希少本ウンチク(なかなか面白い)と、第二事件の「意外な」Who・Whyネタが付いて、長編として読ませてくれる。(手塚漫画に関心ない人には・・退屈かなぁ)
※コバルトってアトムの兄貴じゃなかったっけ?作者の勘違いじゃね?・・思ったら、漫画の方では弟で、あってた。

No.3 5点 nukkam
(2021/08/29 23:22登録)
(ネタバレなしです) 2005年発表の水乃サトルシリーズ第6作(学生サトルシリーズ第3作)の本格派推理小説です。20世紀最高の漫画家・手塚治虫のマニアの1人が殺される事件を扱っていますが、私は普通に入手可能な漫画本しか読んでいないので本書で紹介されるコレクター垂涎の珍本の数々(一部は実存しない架空の作品のようですが)にまるで馴染みがないのが残念です。マニア(コレクター)の熱意はそれなりに伝わって来ましたけど。個人的に感心できないトリックに依存している謎解きも残念です。良くも悪くも簡潔な文章で読みやすい作品のためか、安易に反則ぎりぎりに走っているように感じてしまいました。

No.2 5点 人並由真
(2016/07/09 18:33登録)
(ネタバレなし)
 今年の3月頃に読んだ一冊だが、気づいたらまだどこにもレビューを書いてなかったと思うので、備忘録も兼ねて感想を。

 密室トリックの方はシンプルな技術系で、そういうことできるんだ、という説得力はあるがその分インパクトは薄い。事件の真相(真犯人周辺の設定)もこれを許すかどうかはミステリファン次第だとは思うが、今回は悪い意味で自由度に寄った印象で個人的にはあまり好ましくない。
 作者があとがきでも触れている死体を消すトリックだが、これが一番印象に残る。やはりシンプルな創意だとは思うが、現実の世界でも実際に悪用されていそうな気さえする。

 ちなみにコレクター描写の方は、作者自身の若き日の体験を反映したものだろうし、その意味で時代設定が80年代の事件になったのはいたしかたない。
 ただできれば手塚作品の需要度や評価がその頃とは大きく変わった、またWebなどでの古書検索~取引も普遍化された21世紀現在での、同じネタの物語を読みたかった気もする(ちなみに、このレビューの筆者はそれなりに年季の入った手塚作品ファンのつもり)。
 二階堂先生、できましたらいつかこの続編的な2010年代を舞台にした手塚作品ファン&コレクターネタの新作を書いてください。 

No.1 4点 江守森江
(2009/05/22 17:29登録)
流石に人殺しはしないけど、コレクターの性には納得出来る。
※要注意!
犯人をネタバレして貶してます!
メイン事件の犯人が利用された共犯者では、本格ミステリとして(トリックも含め)全くカタルシスをもたらさない。

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