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ミステリの祭典

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パンドラ’Sボックス

作家 北森鴻
出版日2000年06月
平均点6.75点
書評数4人

No.4 6点 まさむね
(2021/05/25 22:12登録)
 ノンシリーズ短編集。バラエティに富んでいるとも言えるし、寄せ集めとも言えるのですが、個々の短編自体の印象は悪くなかったですね。個人的には、裏京都シリーズの原型となった短編を読めたのは良かったかな。
 各短編の合間に、作者のエッセイが挟み込まれていたのも嬉しい。作家になろうとしたきっかけを含む前職(編集プロダクション)時代のお話、作家としての駆け出しの頃の苦労などなど、もはや作者から伺うことが叶わないだけに、コミカルな内容とは裏腹に、しみじみと読ませていただきました。

No.3 9点 kuro
(2004/08/10 12:47登録)
とにかく「仮面の遺書」が好きです。

No.2 7点 しゃん
(2002/09/13 16:50登録)
作品、個々には魅力を感じる。
ただし本格ミステリではない、だが、読みやすく、面白い。
エッセイは作家の生活について面白、おかしく書かれている

No.1 5点 由良小三郎
(2002/06/05 20:57登録)
えらそうに批評するなら、いろいろな所に発表したいろいろなジャンルの短編をあつめて出版するのに、統一性のなさをゴマカスために、作家の内幕を告白するエッセイを間に挟むという姑息な手段をとったというところです。
告白本の部分は 森 雅裕 「推理小説常習犯」には毒の強さでまけていますし、その手を読んでるとまあ特別新しさは感じません。ただ現代の出版システムが、作家は食えなくて編集者がいい暮らしができるのはどんなもんでしょうかというところですが、別段作家志望ではありません。
個別の短編のできは、いうほどヤッツケ仕事でなくて楽しめました。

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