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ミステリの祭典

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黒いモスクワ
ST警視庁科学特捜班

作家 今野敏
出版日2000年12月
平均点6.86点
書評数7人

No.7 7点
(2025/07/01 11:56登録)
シリーズ第3弾。
STメンバー、その他警視庁メンバーが次々とモスクワに集結。黒崎は古武道のためのロシア行でその後合流という無理のある設定ですが、今野さんの流れるような文章に乗らされ、知らぬ間に小説世界に没頭していました。

捜査の対象は、モスクワで発生したポルターガイスト絡みの爆死と、日本人記者の死。これらの事件を科学の力でどう解決するのか・・・

simo10さんが「ガリレオ」を引用されていましたが、筆者も同感。本シリーズはキャラクタ小説なので(だと思っているので)、個々のメンバーに注目しがちです。でも本作は、よく考えてみれば(よく考えなくても)科学特捜班シリーズなので、科学的捜査が主軸となるのは当然なのでしょう。今回はその科学が生きています。

本作が特に高評価されるのは、個性的メンバーを束ねるキャップの百合根の推理と、個性の際立たない(実は際立っている)百合根のキャラと、によるものではないでしょうか。そう考えればやはりキャラクタ小説なんですかね?

No.6 7点 初老人
(2014/05/06 20:51登録)
(多少ネタバレ)
STシリーズ第3弾。今回は情報交換のため赴いたモスクワでロシアマフィアのボスが爆死した奇妙な事件を捜査する事になる。
爆発の原因となった事象は今ではテレビドラマでも使われているぐらいありふれたものだが、今回は犯人を一人に断定するのに百合根が一役買っているのが良かった。シリーズの中では比較的クオリティーの高い一冊。

No.5 6点 いけお
(2012/05/27 01:00登録)
謎、犯人特定が既刊のシリーズで一番良かった。

No.4 8点 VOLKS
(2011/01/19 14:34登録)
ロシア実在の人物「グレゴリー・ラスプーチン」を絡めての話。
非常に興味深く読むことが出来て奥行きが深かった。
キャラクターの力で読ませるSTシリーズ1作目、2作目よりも良かった。

No.3 7点 HORNET
(2011/01/11 01:54登録)
 モスクワへ古武道の師範をしに行くことになった黒崎と,偶然そこでの爆弾テロ捜査に加わることになった百合根,赤城ら。今回は特にキャップ・百合根の推理が光ります。卓越した能力をもった5人だけれども,キャップの百合根に一目置き,立てているのが感じられてなんとなく嬉しい気分になります。

No.2 6点 simo10
(2009/09/16 21:05登録)
STシリーズ第3弾。
今回は題名、冒頭の出だしからして黒崎が大活躍しそうな予感。
だと思ったら結局いつものメンバー全員揃っちゃうのね。
黒崎をベースとして、翠、赤城、キャップが解決に貢献。
怪奇現象を科学で解き明かすところは東野圭吾の「ガリレオ」チックな感じで楽しめました。
黒崎が強すぎる。

No.1 7点 なの
(2004/10/10 22:32登録)
海外進出編。
今回は黒崎編?と思われましたが、事件解決は赤・翠・キャップが活躍。
特にキャップの推理は見事。
お人好しでも、伊達にST率いている訳じゃ無いって事ですね。
しかし、妙にほのぼのとした作品でした。
STメンバー同士の繋がりが描かれているからでしょうか。
読後感が爽やか。

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