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ミステリの祭典

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復讐者の棺
ミリア&ユリシリーズ

作家 石崎幸二
出版日2008年08月
平均点5.67点
書評数3人

No.3 7点 メルカトル
(2022/04/06 23:04登録)
大手スーパーKONO堂は、伊豆沖の孤島にある、経営破綻したテーマパークを買収。その再建のため、本社から島に派遣されたスタッフが惨殺された!死体は棺に入れられ、そこには一通の封筒が。手紙の主は、10年前にKONO堂で起きた殺人事件の復讐者を名乗る。孤島を舞台に巻き起こる連続不可能殺人!事件の背後にある深い闇とは。
『BOOK』データベースより。

えー、結構面白かったけどなあ。私が単純だからでしょうか。まあマンネリ化しているのは確かです。ミリア、ユリ、仁美、石崎のボケとツッコミぶりは相変わらずだし、どうしても孤島へ向かってしまうのもお約束ですし。事件がテンポよく起こるのは良いけれど、ワンパターンなのが何とかならないものかとも思います。またトリックとしては見破りやすいし、動機もありきたり、それでも謎を一つ一つ挙げて行き、石崎とミリア、ユリの三人で検討するのは本格魂を感じさせます。そして何より読者に対して親切だと思いますよ。

本シリーズはミリアとユリに責められる石崎が自虐的なのがまた良いんですね。決して自分が目立とうとせず、しかし最後には美味しいところをさりげなく持って行く感じが、読んでいて気持ちいいです。それにしても、何だかんだで孤島物である必然性として、ケータイが使えなくなるのを苦心して現実のものにするところも涙ぐましいですね。シンプルだけどサクサク読めて面白いものが好きな人向けの作品だと思います。

No.2 5点 江守森江
(2009/05/22 13:37登録)
主人公の区別がつかないシリーズ。
それさえ気にしなければソコソコ楽しい。
トリックはミエミエで本格ミステリとしては平凡。

No.1 5点 abc1
(2008/12/12 13:34登録)
被害者の顔が潰されている時点でトリックはミエミエですが、女子高生の会話の軽妙さは楽しめました。リアリティはないですが・・・。

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