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ミステリの祭典

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六月六日生まれの天使

作家 愛川晶
出版日2005年05月
平均点5.00点
書評数6人

No.6 5点 虫暮部
(2024/06/07 13:16登録)
 記憶喪失を題材にすると此処は何処私は誰と言った手続きにどうしても一定の紙幅を取られてしまうので似通った印象になりがち。きちんとしたルールに基づく症状の現われ方は、人間と言うよりAIが誤作動しているようだ。
 真相はさほどの驚きでもなく、どんな話でも一部を隠して語ればこの程度の不可解さにはなるよなぁ、と言ったら意地悪に過ぎるだろうか。
 性描写はカタログみたいであまりエロくない。

No.5 4点 mohicant
(2013/08/05 00:56登録)
 時系列がわかりづらく、あまりすっきりしなかった。

No.4 5点 makomako
(2011/05/24 18:42登録)
 帯に読み終えた後必ずもう一度読みたくなりますとあるが、確かに私はもう一度読み直した。ただし感動したとか面白かったためではなく一度読んだだけだとどうもよく分からないところが多くあって、すっきりしないためだが。
 読み直すとだいたいは納得したのだが、それでももうひとつはっきりしないところが残った。さすがにもう一度読む気はしないのでこれで終わりとした。エログロが出てきた割には嫌な作品ではないがすきでもない。愛川氏の作品は比較的好んでいたのだが。

No.3 5点 つよ
(2011/05/01 22:04登録)
帯びに騙されました。
そこまででもない。

No.2 5点 yoneppi
(2011/02/12 11:19登録)
叙述トリックは世界が一変する瞬間がたまらないもの。まあ自分も随分スレてしまって、かつて「十角館」を読んだころの衝撃はもう味わえないとあきらめてはいるけれど、ちょっとこれはダラダラしすぎ。ただ、うまいと感心させられるところも結構多い。45Pにあるのが「私」の名前だとして、これはあまり関係ないなあ。

No.1 6点 シーマスター
(2009/06/03 20:30登録)
素材は島荘の「異邦の騎士」と映画「メメント」を抱き合わせたような話だが、作者名を伏せて読んだら折原一が書いたとしか思えないんじゃないかなー
いかにも・・・の語り口、全体に何となくバカっぽい人物造形、露骨な性描写、そして何より捻くりまわし方がまるで「一」流。

二つの記憶障害が絡み合うためめめんとよりややややこしい展開ではあるが、途中で概ね「騙しの構図」は見えてしまう、ていうか結構露骨なヒントが多かったりする。 まあ、まあまあ。

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