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ミステリの祭典

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箱の中の天国と地獄

作家 矢野龍王
出版日2006年10月
平均点6.17点
書評数6人

No.6 5点 メルカトル
(2020/03/25 22:48登録)
閉ざされた謎の施設で妹と育った真夏。ある朝、施設内に異変が起こり、職員たちは殺戮された。収容されていた他の男女とともに姉妹は死のゲームに強制参加させられる。建物は25階、各階には二つの箱。一方の箱を開ければ脱出への扉が開き、もう一方には死の罠が待つ。戦慄の閉鎖空間!傑作脱出ゲーム小説。
『BOOK』データベースより。

命懸けのサバイバル・ゲーム。各階に用意された二つの箱には様々なトラップが仕掛けられており、次々と人が死んでいくテンポは良いと思います。しかし、ちょっと説明不足な点があり、あれ?と感じることもありました。もう少し描き方を緊密にすれば、もっと楽しめる作品になったと想像することは出来ます。

この手の作品にしてはよく出来ている方だと思いますが、やはりそこまでする必然性と言うか理由付けが若干弱い気がしました。25階まで辿り着くまで、毎回毎回同じことの繰り返しなので、ややダレます。そこをマンネリ化しないように工夫されているのは認められますが、ご都合主義や話が出来すぎな感は否めません。
最後に明かされる十円玉の謎はなるほどなと思いました。

No.5 5点 ayulifeman
(2012/05/29 00:00登録)
表紙がアニメ絵なので、登場人物も頭の中ではアニメーションで動きまわりました。
アイテム全部見てみたい。

No.4 6点 シーマスター
(2010/03/01 21:31登録)
無茶苦茶な設定のサバイバルゲーム第三弾。(この人は「コレ」オンリーだよね)

高層ビル丸々一個を使った大掛かりで凝巧な仕掛けは、この作者ならでは・・ではないかな。(さすが早稲田理工卒・・関係ないか)

ただ、この手の話は一般に「息づまる閉塞感や緊張感の中で、知力と機転で障壁を次々とクリアしていく」様を観戦することに醍醐味があると思うのだが、本作では常識的な確率を大きく逸脱する「運」のヘルプが多大な点がどうにもスッキリしない。
「何でコイツらだけ、そんなに・・」が何度あったことか。
展開上やむを得ないとは思うが、そこントコに「何らかのネタ」を仕組むことができていたら、かなり(以下略)

まぁ、トリプルアクセルを回避して表現力で勝負したというところか。(ムリヤリだけど真央ちゃん銀おめでとう。パシュートの皆さんも)

No.3 6点 江守森江
(2009/05/24 05:34登録)
これは漫画のカイジの領域に近づいた。
サバイバルゲームとしての展開が素晴らしい。
前の2作をパスしてこれだけ読めばいい。

No.2 8点 G
(2009/03/05 20:48登録)
おもしろかったが、少し早歩きで終わってしまった感があった。
もうすこし内容を濃くすればもっと面白いと思う。
この著者の作品では一番かも。

No.1 7点 ElderMizuho
(2008/08/31 17:25登録)
この作者の作品では一番のお勧め
荒削りだがとにかく人をひきつける魅力のある設定
一度読み始めたらとまりません
人がどんどん死んでいくだけなく、再び人がゲームに追加されるという設定が斬新で面白い。もっともアイテム扱いだけど・・。
犯人の居場所が簡単にわかるので評価が低いという話が多いが、実際のところそれはおまけ要素のその一つでありそこだけに突っ込む意味がわからない
突っ込むだけならいくらでも突っ込む場所はあるが(苦笑)
ともかく面白くてきれいにまとまっていればそれでよし

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