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ミステリの祭典

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僕を殺した女

作家 北川歩実
出版日1995年06月
平均点6.50点
書評数4人

No.4 7点 蟷螂の斧
(2013/01/24 20:07登録)
(タイトル・女⑪)有一が、ある朝目覚めると、女性になっており、かつ5年後にタイムスリップしているというSF的設定です。これをSFではなく、論理的に解決するというもので、アイデアに+1点。なお、殺人事件も絡んでくるので、やや複雑になった感もありますが、楽しめました。

No.3 4点 メルカトル
(2011/01/17 23:34登録)
これはいわゆる記憶喪失物の延長線上に位置する作品である。
しかしデビュー作ということを差し引いても、あれもこれもと詰め込みすぎて、方向性が判然としないのはいかがなものかと思う。
どうも読後感がスッキリしない。
様々な人間を登場させて、サイドストーリーを膨らませるのはよいが、煩雑な印象を拭えないまま読了してしまった。
ミステリとして期待している読者は、読むに値しないであろう。

No.2 7点 Tetchy
(2009/04/09 19:55登録)
ある日目覚めると女になっており、しかもその世界は五年後の世界だったというSFとしか思えないこの設定に論理的解明を試みた野心作。

この主人公を取り巻いて色々登場人物が出てくるが、その誰もが色々問題を抱えているというのがちょっと詰め込みすぎと感じた。
ただ謎また謎の展開は全く先は読めないし、リーダビリティーは高い。
だからその分、真相に期待が高まるのだが、確かに十分考えられてはいるが、複雑すぎて爽快感とはほど遠く、論理を読み解くのに勉強しながら読んだという感じ。
実にサスペンスフルな作品だっただけにそれだけが悔やまれる。

No.1 8点 なの
(2008/05/04 21:23登録)
衝撃的な出だしからして、いきなり作品に引き込まれます。
主人公が思った以上にクレバーで、読者の考える真相パターンを考察しては、
それを自ら排除していく辺りが心地好い限り。
真相もまぁ反則寸前と言えなくもありませんが、面白かったので無問題。

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