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ミステリの祭典

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僕を殺した女

作家 北川歩実
出版日1995年06月
平均点6.33点
書評数6人

No.6 7点 ミステリ初心者
(2026/04/27 19:11登録)
ネタバレをしております。

 ある日目覚めた”僕”こと篠井有一は5年後にタイムスリップし、かつ女性の体になっていた…という、SFチックな特殊な設定でのミステリです。設定に惹かれて買いました。
 ドラマ調のミステリでありドンデン返しが持ち味なタイプです。中盤までは話が進むスピードが遅いと思うことがありましたが、ヒロヤマトモコ・智明・有一のパーソナルデータが明らかになるにつれて加速度的に物語が進行し、そこからは一気に読むことが出来ました。
 物語が綺麗にまとまっているのも良かったです。非常に特殊な設定で、偶然に偶然が絡みはしますが、真相には説得力があり納得感があります。また、読後感が良いのもいいですね。

 本格推理小説ではいので、推理小説的な評価は決められません。読みやすさとドンデン返しと読後感の良さを評価したいと思います。
 ただ、名作になるにはもっととびきり驚かせてほしかったところで、佳作というイメージです。自身の記憶がが信用できなくなったり、誰が嘘をついているのかわからない状態というようなミステリは結構あり、また名作も多いです。それらの作品よりかはやや淡泊な感じがします。

No.5 5点 虫暮部
(2024/12/20 12:59登録)
 記憶や人格がコンピューター・ソフトの如くインストール出来ると言わんばかり真相は、果たしてホラー・ファンタジーなのか最先端科学なのか。前半で示される謎は魅力的だが、解きほぐす手捌きが不器用だなぁ。
 悪意を以て関わる人が多いと何でもアリみたいになってしまう。それもスッキリしない要因かも知れない。

No.4 7点 蟷螂の斧
(2013/01/24 20:07登録)
(タイトル・女⑪)有一が、ある朝目覚めると、女性になっており、かつ5年後にタイムスリップしているというSF的設定です。これをSFではなく、論理的に解決するというもので、アイデアに+1点。なお、殺人事件も絡んでくるので、やや複雑になった感もありますが、楽しめました。

No.3 4点 メルカトル
(2011/01/17 23:34登録)
これはいわゆる記憶喪失物の延長線上に位置する作品である。
しかしデビュー作ということを差し引いても、あれもこれもと詰め込みすぎて、方向性が判然としないのはいかがなものかと思う。
どうも読後感がスッキリしない。
様々な人間を登場させて、サイドストーリーを膨らませるのはよいが、煩雑な印象を拭えないまま読了してしまった。
ミステリとして期待している読者は、読むに値しないであろう。

No.2 7点 Tetchy
(2009/04/09 19:55登録)
ある日目覚めると女になっており、しかもその世界は五年後の世界だったというSFとしか思えないこの設定に論理的解明を試みた野心作。

この主人公を取り巻いて色々登場人物が出てくるが、その誰もが色々問題を抱えているというのがちょっと詰め込みすぎと感じた。
ただ謎また謎の展開は全く先は読めないし、リーダビリティーは高い。
だからその分、真相に期待が高まるのだが、確かに十分考えられてはいるが、複雑すぎて爽快感とはほど遠く、論理を読み解くのに勉強しながら読んだという感じ。
実にサスペンスフルな作品だっただけにそれだけが悔やまれる。

No.1 8点 なの
(2008/05/04 21:23登録)
衝撃的な出だしからして、いきなり作品に引き込まれます。
主人公が思った以上にクレバーで、読者の考える真相パターンを考察しては、
それを自ら排除していく辺りが心地好い限り。
真相もまぁ反則寸前と言えなくもありませんが、面白かったので無問題。

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