101号室の女 |
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作家 | 折原一 |
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出版日 | 1997年02月 |
平均点 | 5.00点 |
書評数 | 4人 |
No.4 | 3点 | まさむね | |
(2016/09/10 21:24登録) 9篇からなる、ノンシリーズ短編集。 うーん、ちょっと自分とは合わなかったかな。伏線が判りやす過ぎ、又はこねくり回し過ぎ、いずれにしても興ざめなタイプの作品が多いなぁ…といった印象。同パターンを並べられるのも辛い。私が捻くれているからなのかなぁ? |
No.3 | 6点 | 蟷螂の斧 | |
(2013/02/08 14:44登録) (タイトル・女⑭)氏の作品には「叙述トリック」があることが前提となっていると思います。従って、叙述の善し悪しで「どんでん返し度」が決まる場合もあると思いますが、やはり、いかにサスペンスフルな物語であるかで評価したいと思います。お気に入りは「101号室の女」「網走まで・・・」そして「殺人計画」(叙述というよりブラックユーモアです)の3作品。 |
No.2 | 6点 | E-BANKER | |
(2010/11/12 23:42登録) 折原らしいテイストが手軽に楽しめる短編集。 全体的にはまあまあの出来でしょうか。 ①「101号室の女」=よくある趣向ですが、そこは折原流にアレンジされてます。主人公と母親は後年作「暗闇の教室」でも登場します。 ②「眠れ、わが子よ」=サスペンス感を盛り上げながら、ラストは反転させる・・・ ③「網走まで」=「手紙」のやり取りを使った作者得意の展開。ラストでタイトルの意味が分かります。 ④「石廊崎心中」=結末はすぐに分かりますが・・・ ⑤「恐妻家」=交換殺人がモチーフ。妻がいなくなればという気持ちは分からないでもありませんが・・・ ⑥「わが子が泣いている」=女ってこわいね! ⑦「殺人計画」=なかなか面白い趣向ですが、ラストは捻りすぎ? ⑧「追跡」=よくあるプロット。結末はすぐ読める。 ⑨「わが生涯最大の事件」=折原らしいプロット&結末。ワンパターンといえばワンパターン。 以上全9編。 すべて平均的レベルという感想。「折原一入門編」としてはいいかもしれませんね。 |
No.1 | 5点 | 留吉 | |
(2004/10/26 16:57登録) 折原さんの3番目の短編集ですね。 ・『101号室の女』 ヒッチコックの「サイコ」を、どう捻ってくるかと思えば・・・これは予想範囲内かな・・登場時点で〇〇が、いかにも××。 ・『眠れ、わが子よ』 二人の男(特に後からの方)の行動の理由が全く不可解。 二人とも「おかしい」から、か。 ・『わが子が泣いている』 タイトルがそのまま感想に。 ・『殺人計画』 こんなラストにするのなら、この一編くらい、ハッピーエンドにしてあげてもよかったのでは。 ・『追跡』 これも大筋は見えてしまう。ただ客観描写部を△△だと言うのなら、いわゆるアンフェアでは・・・この程度の小作品でうるさく言うなと言えば、それまで。 ・『わが生涯最大の事件』 この短編集では一番「らしさ」が出ている、と思います。 この作者の著名な作品の多くが、結末がコネクリ過ぎで一般読者には受け入れ難いとも言われるが、本作くらいなら程がよく、良くも悪くもクリアな読後感が得られるのだが・・・ |