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ミステリの祭典

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ハウスメイド3 最後の秘密

作家 フリーダ・マクファデン
出版日2026年07月
平均点7.00点
書評数3人

No.3 6点 kanamori
(2026/08/10 11:54登録)
”必殺仕事人のハウスメイド”ことミリーを主人公としたシリーズ、まさかの第三弾。
前科者のミリーは庭師のエンツォと結婚しハウスメイドを引退、今は40代の主婦で小学校高学年の娘と低学年の息子を持ち、一家4人で郊外の一軒家に引っ越して来たのだが……………。

隣人のセレブな妻スゼットは何かとエンツォに色目を使い、夫のエンツォの行動も何処か怪しい。さらに向かいに住む詮索好きで息子に過保護なシングルマザー・ジャニスの言動にもイライラさせられる。全体の半分を占める第一部は、ミリーを狂言廻しにした、ご近所トラブルと子育てトラブル風のエピソードが語られていくファミリードラマ風の展開で、面白くないと言うことはないのですが、前2作とはだいぶ方向性が違う感じがあります。本筋とは関係がなさそうな60代のハウスメイドの登場や、ジャニスの言動などは終盤の急展開の原因の伏線になっている。
とにかく第二部の最後に、ある人物が発する一言が爆弾となってからの急展開がなかなか読ませます。さすがに第1作には及ばないけど、そこそこ楽しめるサスペンスでした。ちなみに、本書の原題は”Housemaid is watching”で、やっぱり松本清張オマージュでした(違)

No.2 8点 HORNET
(2026/07/26 21:05登録)
 元ハウスメイドのミリーは、今ではソーシャルワーカーに職を変え、結婚して2人の子どもをもつ。夫のエンツォと郊外に念願の一軒家を購入し、新しい生活に胸を膨らませていた。だが、向かいの家にはいつもこちらの様子を見張っている詮索好きのシングルマザー、隣家の夫婦の妻・スゼットは、夫のエンツォに周りを憚らずに色目を使う。人の好いエンツォが、スゼットのアプローチに悪気なく応じる様にやきもきする日々を送っていた中、事件は起きる―


 1作目で"反転"により読者の意表を突き、2作目では1作目で明らかになった設定を生かしながらも仕掛け、さて3作目は…と思って読んだが、これまたまったく違った作りで面白かった。
 そもそも今回はミリーは"ハウスメイド"でもない。結婚したミリーの、転居にまつわる"ご近所トラブル"から始まる話はそれ自体なかなかに面白いが、どこに向かっていくのだろう?というさらなる期待が膨らむ。
 結果、1、2作目にも通ずる"部屋"の話や、やはりハウスメイドが絡んでくるという巧みな構成にうならされた。
 相変わらず登場人物も少なく、リーダビリティも高い。これでシリーズは完結してしまうということなので残念な気もするが、作者の次のステップに期待したい。

No.1 7点 バックブリーカー
(2026/07/25 10:06登録)
シーズン3も1,2とに見劣ることのない出来でした。不穏感や不信感を徐々に募らせ、最後にすべてを解消せるお決まりの展開が見事です。ミリーは歳をとり丸くなってしまったのが残念ですが、完結編としては納得の終わり方でしょうか。

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