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ミステリの祭典

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新・新幹線殺人事件
那須警部シリーズ

作家 森村誠一
出版日1985年12月
平均点7.25点
書評数4人

No.4 7点 まさむね
(2021/10/30 18:15登録)
 二本の「ひかり」に絡む謎もいいのだけれど、誘拐事件や詐欺事件と贅沢に?話が広がり、発想の転換を含めて終盤に収束していく構成が印象に残りそう。会社人間とその家族の再生を感じさせる点も好印象。前作以上の評価。

No.3 8点 蟷螂の斧
(2021/04/03 19:25登録)
裏表紙より~『博多発東京行のひかり116号で、不動産ブローカーが刺殺された。被害者と交際していた博多のホステスが容疑者として浮かぶが、彼女は、事件当日、死体の発見されたひかりより44分遅れのひかり4号で、東京へ向かっていた―。鉄壁のアリバイに挑む捜査陣がたどり着いた驚愕の真相!』~

逆転の発想がダブルで用意されており、文句なく8点(笑)。謎とプロットが面白いだけに、純粋な警察小説にした方がよかったのでは?と思ったり。

No.2 6点 測量ボ-イ
(2014/07/12 14:06登録)
題名と内容からみて、一応トラベルミステリ-に属しますが、
安直な2時間ドラマっぽさはあまりなく、まずまずの作品。
列車内殺人の真相はトラベルミステリに慣れた方ならそう難しく
ありませんが、真犯人の意外性がありました。

No.1 8点 makomako
(2010/05/16 11:55登録)
新幹線殺人事件の続編。普通第2作は最初より落ちることが多いがこれはむしろ第1作より出来が良いと思う。トリックはよく考えられ一見無関係そうな事件が偶然と必然が重なって解決に導かれてくるところはすばらしい。最後の犯人も全く意外なもので見事にやられた。森村氏の作品がこのサイトに少ないと嘆いていたらその後ずいぶん沢山取り上げられるようになりちょっとびっくり。氏の作品は特有の冷たさがあるのだが、この作品は登場人物の孤独感や家庭愛が感じられる。好きな作品のひとつ。

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