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ミステリの祭典

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幽霊射手
カー短編全集4

作家 ジョン・ディクスン・カー
出版日1982年11月
平均点6.50点
書評数4人

No.4 8点 レッドキング
(2022/04/23 16:21登録)
ジョン・ディクスン・カー第四短編集。 短編5作にラジオ台本4作、9編中8編が「密室・不可能」・・さすが
  「死者を飲むかのように」 不可能・怪奇・毒殺・奇譚・"その作家の全ては処女作にある"(滑稽以外は) 。7点。
  「山羊の影」 わずかな短編に三つ!の密室・・消失2件に殺人1件・・すげえ ・9点。
  「第四の容疑者」 完全な密室での射殺事件に国際スパイ浪漫が絡み・・8点。
  「正義の果て」 雪密室の刺殺事件。(天候描写の一部に不備あるような・・)6点。
  「四号車室の殺人」 95%密室の走行列車個室での扼殺事件・・8点。
  「B13号船室」 客船から船室ごと消失した花婿・・8点。
  「絞首人は待ってくれない」 冤罪死刑カウントダウンの女、偽証の一発逆転粉砕。6点。
  「幽霊射手」 孤島の旧館。射手なき密室弓射殺事件。7点。
  「花嫁消失」 またもでました、必殺カートリック。オマケして7点。
で、平均で、(7+9+8+6+8+8+6+7+7)÷9=7.3333…、断然オマケしよう、8点。

No.3 7点
(2011/08/19 09:40登録)
この程度の短編でも怪奇風味が盛り込んであります。怪奇性は不可能犯罪とともにカーの持ち味ですから、当然といえば当然なのでしょう。どの短編も適度に恐怖感が加味されて、いい雰囲気に仕上がっています。
結末に重苦しさを残して物語性を演出したバンコラン物の「正義の果て」と、船上の優雅な雰囲気とサスペンスを味わえるラジオドラマ「B13号船室」が好みですが、その他の作品も謎が人間消失、密室など心踊るものばかりで、しかも短編小説としての物語性も十分に具わっていて、みな魅力的です。いまの時代でも本格ファンなら十分に楽しめる内容だと思います。

No.2 6点 kanamori
(2010/07/01 22:51登録)
カー短編全集の第4弾。
やはり、「夜歩く」以前に書かれたアンリ・バンコランものの短編4作が目玉でしょう。いずれも怪奇性を帯びた雰囲気に不可能事件がマッチしていて独特の読み心地でした。
そのなかでは、「山羊の影」が個人的に気に入っています。

No.1 5点 Tetchy
(2009/01/02 22:21登録)
このぐらいまでなら読み物として成立していると認められる雑多な作品集。
「B13号船室」は小さい頃、似たような怖い話を読んだっけなぁ。
表題作のトリックにちょこっと感心した。ちょこっとだけだけど。

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