バスカヴィル館の殺人 探偵遊戯シリーズ |
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作家 | 高野結史 |
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出版日 | 2025年01月 |
平均点 | 5.00点 |
書評数 | 3人 |
No.3 | 5点 | makomako | |
(2025/06/04 19:58登録) 今度は海外ミステリーの代表作をひねった殺人ゲーム。 前回はひどく拒否反応が出ましたが、ちょっとなれたのか今回はかなりましでした。 でもこんなお話を読んで楽しみたくはないなあ。 |
No.2 | 6点 | 虫暮部 | |
(2025/04/11 11:51登録) まさか続編があるなんて。 でも考えてみれば、“探偵遊戯” の設定のおかげで一般のミステリには無い方向軸の謎解きが成立するし、だからと言って他の作家があからさまにパクれるものではない。早い者勝ちの権利? 基本設定がシンプルなので、その裏をかく展開も判り易い。これも利点。 ただ本作、シリーズ確立の為の意義はともかく、単独作品として見ると決め手に欠ける。 ところで、ネーミングの元ネタとは。事件の真相より気になる。数々家=ホームズ? |
No.1 | 4点 | 文生 | |
(2025/02/05 00:19登録) 孤島に集めた人々を実際に殺してその犯人を当てるリアル犯人当て推理ゲームの第2弾。 前作の『奇岩館の殺人』は殺され要員として雇われたた主人公の反撃などによって当初のシナリオが狂い、運営側がなんとか辻褄を合わせようとしてぐだぐだになっていくところにブラックコメディとしての面白さがあったのですが、2作目で似たようなことをやられてもすでに飽きてしまってさほど面白みを感じられず。もちろん、まったく同じというわけではなく、今作では主人公が運営側に回っているという違いはあります。加えて、ミステリーの仕掛けは前作以上にいろいろ用意されているものの、マンネリ感を覆すには至っていません。そもそも、前作の面白さというのはミステリーの仕掛け云々ではなく、あくまでも毒のある笑いにあったことに改めて気づかされました。そういう意味では、さんざん殺人計画に加担しておいて急に良い人ぶる展開があるのもマイナス要因です。「いやいや、あなたの立ち位置で今さら良い人ぶるのは無理があるでしょ」って感じで。 |