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ミステリの祭典

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猪苗代マジック
水乃サトルシリーズ

作家 二階堂黎人
出版日2003年07月
平均点4.50点
書評数4人

No.4 4点 レッドキング
(2022/12/11 11:22登録)
水乃サトル・マジックシリーズ第三弾。10年の時を隔てて再発した、汚職公僕の連続惨殺事件の犯人「処刑魔」捜し。
メインは完全防備マンションの密室殺人解明と、「驚き」の共犯者Who。密室は・・結局、クロフツ級アリバイトリックに過ぎず、「驚愕の最後の一行」の出来は・・うーん、惜しい(-"-) 叙述工夫してんの分かるんだけどねぇ。

※いっそ、共犯者Who主筋の方が良かったんでは?  もっとダミーAのキャラ造形に工夫凝らして、読者をダミーBに巧妙に誘導してさ、ほんで、共犯者Whoの「最後の一行」を効果的に生かせてたら・・

No.3 5点 nukkam
(2019/07/05 20:20登録)
(ネタバレなしです) 2003年発表の水乃サトルシリーズ第5作(社会人編第3作)の本格派推理小説です。1984年に「処刑魔」と名乗る人物による連続殺人事件が発生し、犯人は逮捕されるのですがその10年後に新たな「処刑魔」による連続殺人が起きてサトルが巻き込まれ、いえ自ら捜査に割り込みます。「もったいぶるのは好きではありません」と言いながらサトルの説明は結構まわりくどいし、この人が犯人でないのは明白と言いながら直前にアリバイを尋ねていたのは一体何だったんだと突っ込みたくなります。賛否両論になりそうなのが最後の一行のどんでん返しで、推理力の高い読者なら納得してすっきりできるのかもしれませんがそういうレベルに程遠い私は唐突過ぎてもやっとした読後感しか残りませんでした。

No.2 5点 E-BANKER
(2009/12/30 22:29登録)
水乃サトルを探偵役とする「・・・マジック」シリーズの第3作。
本作は、ラストの2~3行でどれくらいサプライズを感じるかに尽きます。ただ、真犯人の印象が作品中であまりにも薄いので、「驚いたなぁ・・・」というより、どうしても「それはないんじゃないの・・・」という感想になってしまいます。伏線にも全く気付きませんでした。
アリバイを絡めた密室トリックも低レベルですし、事件の背景になっている過去の「処刑魔」による犯罪についても、今ひとつ効果を発揮できていません。
まぁ、プロット自体はそんなに悪くないと思うので、点数はこれくらいにしておきます。

No.1 4点 江守森江
(2009/05/22 17:32登録)
意図的に犯人を指摘したところで終了するが
それが成功した作品とは言えない。
ミスリードと叙述トリックで意外な犯人を演出しているが、逆効果な印象しか残らない。

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