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ミステリの祭典

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オメガ城の惨劇 SAIKAWA Sohei’s Last Case

作家 森博嗣
出版日2022年10月
平均点6.00点
書評数4人

No.4 6点 文生
(2023/02/22 09:51登録)
『すべてがFになる』と同じ、クローズドサークルもので、クローズドサークルに対する固定概念を逆手にとったような仕掛けがユニークではあります。しかし、これを成立させるにはなかなか困難だし、その割に『すべてがFになる』ほどのスケール感はなくこじんまりしている点はものたりない。また、最後のサプライズに関しては描写に違和感を感じていたのでうすうす気がついてしまった。
悪くはないけれど、サプライズネタも含めてどちらかといえばファン向けの作品かな

No.3 4点 みりん
(2023/02/22 00:37登録)
「Fの衝撃再び」という帯に釣られて購入
招待状で呼び出された各業界の天才が孤島にある城に集められるというベタだけどとても好きな設定。

No.2 7点 虫暮部
(2023/01/26 13:08登録)
 Last Case とか言って大上段に構える程のものではない。期待半分諦念半分の心持で臨んだのは良かったと思う。事件の雰囲気がいいし上手にまとめた感はあるが、“彼女の友人を容疑者から外した根拠” や “サイカワ先生が招待された理由” は強引で苦しい。
 エピローグが書籍化の際の加筆だってのは大胆。「メフィスト」誌上で読んで満足している読者はアレを知らないんだ。実はあの部分、勘で気付いてました。ヒントは、外国人が記述者である効果?
 “ドクタ・マガタ” と表記されるとぱっと見 “ドグラ・マグラ” のようで、何回間違えたことか。

No.1 7点 メルカトル
(2023/01/13 22:30登録)
「F」の衝撃、再び
孤島に聳えるオメガ城への招待に応じた六人の天才と一人の雑誌記者。
そこには、サイカワ・ソウヘイも含まれていた。彼らが城へやってきた
理由は、ただ一つ。招待状に記された「マガタ・シキ」の名前だった。
島へ渡るには、一日一便の連絡船を使用。帰りは、あらかじめ船を呼ぶ
必要がある閉じた空間。執事すら主催者の顔を知らず、招待の意図は
誰にもわからない。謎が多い中の晩餐をしかし七人は大いに楽しんだ。
そして、深夜。高い叫び声のような音が響き、城は惨劇の場と化した。
Amazon内容紹介より。

森フリークはどこにでも一定数存在すると思っているので、世間の評価はその分差し引いて考慮する様に努めていますが、余りにAmazonの高評価ぶりに欲求を抑えきれなくなり購入しました。まあそんな事は置いといて、本作は最低でも『すべてがFになる』とVシリーズのいずれか、あと出来れば四季シリーズを読んでおかないと、どういう事?となり兼ねません。逆に森作品は全作読んでいるぞと云う猛者は必読でしょうね。

ストーリーは所謂孤島物ですが、ちょっと異色です。其処に関してはあまり語らないほうが良いと思いますので割愛しますが。途中までは典型的な型に嵌った孤島ものではあります。途中からね・・・。
まあ私なんぞは真賀田四季に遭えるのかとワクワクしながら読んだクチで、ミーハーなんですが、その期待は果たして叶うのか?乞うご期待。それにしても、犀川創平ってこんな感じだったかなと、ちょっとばかり違和感を覚えましたね。年月が経っているので仕方ないのかと思いましたけど。
最後残り少ないページ数になっても、一向に解決編が見えて来ないのに焦りましたが、杞憂に終わりました。見事に着地を決めて見せましたよ。

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