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ミステリの祭典

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リバー

作家 奥田英朗
出版日2022年09月
平均点6.67点
書評数3人

No.3 7点 take5
(2023/08/18 12:57登録)
この作品をなぜ選書したのか
忘れてしまいましたが、
図書館から予約の連絡が来て
読んだ次第です。
読了し、この書評の前に、
既読お二方のコメントを見て、
それぞれ納得。
ミステリーとして弱いが
物語として読みごたえあり。
人物像は立ち上がっているが
事件の整合性は疑問。
警察の様子はよく書けています。
630ページも凄いねと息子が言う割に
サクッと読めました。

No.2 7点 文生
(2022/11/07 12:40登録)
渡良瀬川で起きた10年越しの連続殺人を巡るドラマは登場人物たちのキャラも立っており、群像劇として抜群の面白さです。特に、一筋縄ではいかない3人の容疑者が印象的で物語を大いに盛り上げてくれます。ただ、真相はある意味意外ではあるものの、つじつまの合わない点が多くてそこが残念。
読み応えは満点なので8点をあげたいところですが、本格ミステリでないとはいえ、真相の説得力のなさは看過できずマイナス1点の7点です。

No.1 6点 HORNET
(2022/11/06 20:46登録)
 群馬県桐生市と栃木県足利市を流れる渡良瀬川の河川敷で相次いで発見された女性の死体。その手口は、10年前の未解決連続殺人事件と酷似していた。かつて容疑をかけられながらも不起訴となった男、その取り調べをした元刑事。娘を殺され、執念深く犯人捜しを続ける父親。若手新聞記者。一風変わった犯罪心理学者。新たな容疑者たち。10年分の苦悩と悔恨は、真実を暴き出せるのか──

 10年前に容疑がかけられた男、解離性同一性障害の県会議員の息子、そして10年前も町に来ていた期間工。3人の男に容疑がかけられ捜査が進められていく過程が緻密に描かれていく。その過程は読み応え十分で、600ページを超える厚みも気にはならない。
 話が進行していくにつれ、期間工の男の容疑が濃くなっていくのだが、描かれている人物像からは真犯人とは想像しがたい。うーん…どういう結末になるのか?とかなり期待を込めて読み進める。
 結果は…まぁ点数のとおりです。物語としては面白いが、ミステリとしてはそれほどでもってとこかな。

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