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ミステリの祭典

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真夜中の密室
リンカーン・ライムシリーズ

作家 ジェフリー・ディーヴァー
出版日2022年09月
平均点5.25点
書評数4人

No.4 7点 take5
(2023/07/27 17:20登録)
ライムシリーズも15彈ですか、
皆さん評価厳しいですね。
確かにツイストを求められて
無理やりにでもという感じは
否めないですが、
ちゃんとひねっているから370ページ
ジェットコースターが止まらないで
進むのだととらえましょう。
犯人視点の描写はちゃんとリアルだし、
スペンサーの人間もよく描けています。
ディーバーも70才をだいぶ過ぎて、
アメリアとマッスルカーはどこまで
走り続けるのでしょうか?
気になってきました。

No.3 3点 レッドキング
(2023/04/26 21:00登録)
ライムシリーズ第15弾。今回の敵は、どんな錠前も簡単に解錠し、女の部屋に侵入するピッキング達人。ディーヴァーだもの、当然に操り真犯人ツイスト来るけど、分かり易くあっけないネタなんだなァ、これが。さすがにこれでは弱いと自覚したのか、vs「ウクライナから来た暗黒ボス」ネタ付くんだが・・そっちのが面白い位なんだが・・二つのネタ、絡まないんだなぁ、これが。

No.2 6点 HORNET
(2023/01/29 20:52登録)
 就寝中の女性の部屋に侵入し、いくつかの物に触ったうえ、「因果応報―ロックスミス」という謎の書置きを残していくという侵入事件が連続する。家宅は厳重な錠で守られ、破られた跡もなく犯行後も閉まっているのに、侵入者はどうやって出入りしたのか?目的は何なのか?被害者たちを心から震え上がらせる犯行の解明に、リンカーン・ライムが乗り出す―

 久しぶりのライムシリーズ。意味深な声明を残した連続の犯行、という形は本シリーズのテンプレートでもあり、よくも悪くも安定している。今回は女性宅に侵入するも、危害は加えずに侵入の跡だけ残すという犯行で、殺人ではないが、「犯人の目的は何なのか?」という点では逆に興味をそそる。
 本筋の「ロックスミス事件」と並行して、ライムが手掛ける他事件の進捗も描かれるが、それが何らかの伏線となることはこれまでのパターンからも予想はついた。が、それでも最後の真相はそれなりに驚かされ、あくまでも「どんでん返し」を仕込むその腕は相変わらず健在だと感じた。
 シリーズ中では標準作と思うが、基本的な水準が安定しているので、今回も楽しめた。

No.1 5点 文生
(2022/11/07 14:57登録)
リンカーン・ライムシリーズ第15弾。
今回は、リンカーン・ライムが警察上層部の政治闘争の巻き込まれて窮地に陥るエピソードと、どんなに厳重に施錠された部屋でも侵入する怪人・ロックスミスの暗躍が並行して描かれています。しかし、前者はシリーズのパターンからなんとなくオチが読めてしまい、後者に関しては歴代の怪人と比べると小者すぎて物足りません。それなのに、ライムがロックスミスをウォッチメイカーと比較して妙に持ち上げているのが謎です。
リーダビリティの高さは相変わらずなのでそれなりに楽しめはしましたが、ミステリとしてはいま一つ魅力を感じることができませんでした。

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