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ミステリの祭典

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ひよこはなぜ道を渡る
トビー&ジョージ

作家 エリザベス・フェラーズ
出版日2006年02月
平均点5.75点
書評数4人

No.4 5点 ことは
(2023/03/09 00:44登録)
久しぶりのフェラーズ。トビー&ジョージものは、これで全作を読み終えた。
最後まで読めばもちろん事件は解決されるのだが、どこかすっきりしない。
これは、いろいろなことが発生して、事件が複雑になり過ぎているからに違いない。何人もの思惑が重なり、しかもそれが、同じ日に実行されていて、読者の整理がおいつかないからだ。(私のあたまが悪いせいかもしれませんが)。そこから派生して「ここまで同時に重なるか?」との違和感がもでてくるから、なにかすっきりしないんだよな。
トビー&ジョージものは、他も結構複雑だった記憶があるなぁ。(もう朧な記憶だが)
ユーモラスな感じはいいんだけどね。

No.3 5点 ボナンザ
(2019/11/17 22:38登録)
トビーの暴走具合がひどいためイライラさせられるが、そこも含めて楽しむべきなんでしょうね。

No.2 5点 nukkam
(2016/09/09 15:15登録)
(ネタバレなしです) 1942年発表のトビー・ダイク&ジョージシリーズ第5作の本格派推理小説です。地味なアリバイ調べが多いのでやや読みにくい面もありますが終盤はさすがに上手く盛り上げます。ジョージの登場場面が非常に少なく、しかも探偵活動から手を引きたいことを再三語らせているのが気になりますが果たして本書がシリーズ最終作となってしまいました。次の作品が発表されるまで第二次世界大戦の影響か3年間のブランクがありますが、作者としてもユーモアに溢れた当シリーズをもはや書く気がしなくなったのかもしれません。

No.1 8点 smile66
(2012/06/05 18:47登録)
トビー&ジョージ・シリーズの最終作。

目を引くようなトリックはないが、プロットがよく練り上げられていて、素晴らしい!
なんだか地味な殺人事件から話が出発しますが、新事実が発覚するたびに真相らしきものがどんどんこんがらがっていくので、読んでいて飽きません。

登場人物の誰もが怪しく見えてくる描写力によって、最後の瞬間までハラハラしっぱなしです。

また、トビー&ジョージのなんだか漫才のようなほんわかした絡みがとてもマイルドな味加減にしてくれて最高です。

大胆な伏線、ロジック、そして真相、申し分なしです!

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