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ミステリの祭典

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ペッパーズゴースト

作家 伊坂幸太郎
出版日2021年10月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 5点 ぴぃち
(2024/04/14 20:18登録)
飛沫感染することで他人の未来を観ることが出来る国語教師が、教え子から自作の小説を渡される。
メタ的な仕掛けも絡むトリッキーな作品だが、テンポの良い掛け合いと適度なユーモアで心地よく読める。

No.1 5点 zuso
(2022/07/19 22:14登録)
主人公は中学校の国語教師の檀で、彼には「飛沫感染」すると相手の明日を垣間見ることができる特殊能力があり、生徒の事故を防いだために生徒の父親と知り合い、テロ事件へと巻き込まれていく。
本書が面白いのはそれと並行して、生徒が書いた小説が展開することだろう。その小説が中盤になってメインの事件と複雑に絡みだしてねじれていく。思わず脱力してしまうユーモアが光るメタフィクション的趣向、複数の伏線の見事な回収、そして最後の最後に明らかになる事件の真相も鮮やか。ただし、犯行計画の動機は納得しかねる。

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