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ミステリの祭典

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老虎残夢

作家 桃野雑派
出版日2021年09月
平均点5.33点
書評数3人

No.3 6点 八二一
(2024/03/31 20:35登録)
南宋時代の中国を舞台に、武侠小説と本格ミステリを両立させている。
個性が際立つキャラクターを操り、彼等の特殊能力を活かしつつ、師が弟子に奥義を授ける直前に発生した密室状況での変死事件の謎解きを鮮やかに描ききっている。

No.2 6点 文生
(2022/10/13 12:32登録)
武芸の達人たちが集う南宋時代を舞台にした密室殺人ミステリーという着想がユニーク。
ただ、乱歩賞受賞時の「館」×「孤島」×「特殊設定」×「百合」という喧伝文句のわりに百合を除く3つの要素はあまりにも小粒。したがって、本格ミステリとしてはさほど高い点はつけられません。
その代わり、主人公が同性愛者の女性という点も含め、ちょっと風変わりな武侠小説としては存外楽しむことができました。

No.1 4点 suzuka
(2022/10/13 01:52登録)
中国を舞台にした特殊能力ものというのは個人的には斬新で、文章の読みやすさもあり割と楽しく読ませていただきました。
ただ、ミステリとしてみるとトリックや事件の真相は、凡庸なものに思えてしまいました。

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