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ミステリの祭典

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とらわれびと
ASYLUM/安藤直樹シリーズ

作家 浦賀和宏
出版日1999年10月
平均点5.80点
書評数5人

No.5 7点 メルカトル
(2019/10/03 22:47登録)
大学構内で発生した連続殺人。被害者はみな男性で、腹を切り裂かれて殺されていた。犯人を捜していた被害者の姉は、「妊娠」した男が次々と失踪するという奇妙な事件に出くわす。非日常の犯罪は「笑わない男」の指摘で予想もせぬ真相を明らかにする。圧倒的眩暈感!鬼才、浦賀がついに恐るべき真の姿を現した。
『BOOK』データベースより。

これですよ、これこれ、私が浦賀和宏に求めていたものは。誰も扱わないような案件をミステリとして昇華しようとする姿勢は流石だと思います。しかし、好みが分かれるだろうなあ。私の様に諸手を挙げて喜ぶ者もいれば、何これ?と足蹴にする方もおられるでしょう。本格ミステリだけど半分は壊れた人々の物語ですからね、後味も宜しくないですし。でもそれが作家浦賀和宏だから仕方ないです。

もう冒頭から萩原良二を登場させた時点で、期待度マックスですわ。内容はそれに見合った異様な事件の連続で、しかも安藤直樹の周りの人間が関わっているため興味は尽きません。ただ、ツッコミどころを論えばいくらでも出来るのですが、そんな些細なことを気にしなければ、きっと誰もが楽しめると思います。まあ、シリーズを順に読んでいる方がより満喫できますけどね。
一番瑕疵となりそうなのは安藤、金田、飯島の三人の父親に関する記述で曖昧な部分があったことですね。あと、安藤直樹はほとんど出てきません。しかし、そこはそれキッチリと役割は果たしますよ。しかし作家という職業に人は色々考えますね。ちょっとごちゃごちゃした感じは否めませんが、らしさはよく顕れていて出色の出来だと思います。

No.4 8点 kowai
(2014/05/05 17:10登録)
作者らしい。。。お話でした。私はアリ派です。

No.3 5点 深夜
(2008/03/14 16:42登録)
前半はちゃんとした面白いミステリーなんだけど、後半になると狂ってる。

もはやトリックとかはどうでもよくなってきました。一応ちゃんとした結論は付いていますが、1週間で内容忘れてしまいそうなごちゃごちゃ感がある。でも面白いんだよな。このサイトではそういう意味で5点。

No.2 6点 流破
(2002/07/05 14:00登録)
壊れてますね。
主人公に関わった人間がみんな壊れていきそうでこわいです。

No.1 3点 しゃん
(2002/06/21 17:56登録)
前作を読んでいないと意味が取れない。
全体的な印象は気持ち悪い、えぐい。
最後の安藤君の登場「しねしねしねしんじまえ」が印象的

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