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ミステリの祭典

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頭蓋骨の中の楽園
LOCKED PARADISE/安藤直樹シリーズ

作家 浦賀和宏
出版日1999年04月
平均点6.50点
書評数4人

No.4 7点 じきる
(2021/04/11 17:56登録)
『記憶の果て』から安藤のキャラクターが随分と変わりましたね。いきなり探偵になってるのはやや違和感が。
内容は京極堂シリーズのような要素も感じられて面白かったです。

No.3 7点 メルカトル
(2019/01/07 22:16登録)
首なし死体として発見された美人女子大生、菅野香織。彼女の死と殺害方法は、ミステリ小説の中で何故か予告されていた。首は見つからぬまま、再び発見される首なし死体。異常な連続殺人の背後には、密室の中で自ら首を切断して自殺した作家の存在があるという。被害者の同級生、安藤直樹が事件の真相を追う。『記憶の果て』『時の鳥篭』に続く安藤シリーズ第3弾。
『BOOK』データベースより。

後編途中まではユーモアを適度に含んだ青春ミステリの様相を呈しています。凄惨な事件が起こる割には文体は意外にも軽く、大変読みやすかったのですが。180ページに及ぶ解決編からガラリと雰囲気が変わります。果たしてここまで大風呂敷を広げて大丈夫なのか、と心配になったりもしましたが、一つ一つの事件が繋がりを持ち、複雑に絡み合って収束します。しかし、私は苦しみました。それなりに集中していたはずなのですが、面白かっただけにその分苦痛も感じました。それはAmazonでの下巻のレビューにネタバレに近いものを発見してしまったからです。肝心の首を切断した理由・・・これに関わる部分を。それにより、読後しばらくすっきりしない気分を味わわされました。やはり断りのないネタバレはいけませんね。読むと決めた作品のレビューをわざわざ見た私にも罪はありますが、それにしても。

しかしまあ、冷静になって考えてみれば安藤直樹という男がどんな人物なのかが知りえたことは大きいですし、『萩原重化学工業連続殺人事件』との関連もある程度掴めたので、そこは納得できて良かったのではないかと考えています。
最初は8点つけようかと思っていましたが、それでは『萩原・・・』を超えてしまうので、やはり同等にすべきと考え、7点です。

No.2 8点 深夜
(2008/03/12 13:38登録)
前半はキャラ、雰囲気、構成、提示される謎など、青春小説としてもミステリーとしてもかなり面白かったのだが、解決のところで肩すかしを食らったというのが正直なところ。いかにもこの作者らしい・・・

No.1 4点 流破
(2002/07/05 13:50登録)
出版社に無理矢理ミステリを書かされた感じがいなめない。
前二作のように突拍子も無い話の方が好きなんだけど。
安藤直樹シリーズにする必要性があるのだろうか?

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