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ミステリの祭典

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死の内幕

作家 天藤真
出版日1963年01月
平均点5.17点
書評数6人

No.6 4点 ボナンザ
(2023/03/12 19:17登録)
こうした展開を面白いと思うかイライラするかで評価は割れる。

No.5 5点 虫暮部
(2020/09/19 11:28登録)
 作り物めいた設定に絡め取られて、不自由な動きを強いられている印象。下手な役者ばかりの芝居を観ているよう。死者の人間性の悪い部分が伝聞ばかりで取って付けたよう。
 台詞回しなんかは嫌いじゃない。ユーモアのセンス等を含めて都筑道夫っぽい感じも。

No.4 6点 toyotama
(2010/09/28 17:39登録)
創元推理文庫から出てなかったら、出会わなかっただろう作品かな。
こいつが犯人か?と思わせぶりなところはナンですが、ストーリーテラーぶりは天藤さんの真骨頂。
チョイスさせられたのは、創元社の作品紹介の勝利、かもしれない。

No.3 7点 E
(2009/11/05 23:24登録)
何とも安っぽいストーリーだろう、と思ったら意外な部分から被害を被った人物達との絡みもあり、流石天藤さんだッ。
真犯人は結構わかりやすいけれど、あの豹変振りはいいぞ(ぇ)

No.2 5点 こう
(2009/01/03 23:27登録)
 うっかり愛人をつきとばし殺害した、と告白した女性が友人である内縁関係のある女性のグループに相談、架空の犯人をでっち上げたところ架空の犯人に瓜二つの人物が現れて、というストーリーです。
 でっちあげにしては服装の描写まで一致することはまずなさそうなのでリアリティは低いですしまともな捜査をすればいくら昭和30年代でも容易に容疑者を絞り込めるだろうとは思いますがストーリーは天藤作品らしくよく考えられ、ほのぼのとした雰囲気で進みます。
 ストーリーは当然展開して本当の犯人は、という流れになるのですがこの本当の犯人の造形は好きではないのと他作品とちがいストーリーがこじんまりして主要登場人物も少ないため予想がつきやすく驚きが小さいのが難点です。
 「犯人」の心情の変化などの描写は上手いと思いますが他作品に比べればやはり小粒かと思います。
 ただ一か所個人的に傑作と思っている都筑道夫氏の「猫の舌に釘を打て」に言及しているところがありその点はうれしくなりました。

No.1 4点 Tetchy
(2008/01/29 23:01登録)
タンスに頭をぶつけて、そのまま死んでしまうというお昼のサスペンスみたいな安っぽい幕開けから始まる本書。
しかしそこからでっち上げた架空の犯人とまったく同じ風貌の人物が現れてしまうという天藤氏ならではの展開に期待したのだが・・・。
意外にすんなり真相へと至り、物足りなかった。
期待値が大きすぎたかなぁ。

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