犯罪コーポレーションの冒険 エラリイ・クイーン、シナリオ・コレクション |
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作家 | エラリイ・クイーン |
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出版日 | 2018年07月 |
平均点 | 5.67点 |
書評数 | 3人 |
No.3 | 6点 | 空 | |
(2023/01/06 22:25登録) このクイーンのラジオドラマ・シナリオ集第3作は前の2冊と違い、日本で独自に編集されたものだそうです。『死せる案山子の冒険』は読んでいないのですが、『ナポレオンの剃刀の冒険』に比べると全体的に軽い感じがしました。ただシナリオ集と言っても、11編中最後の『殺されることを望んだ男の冒険』だけはノベライゼーションです。巻末解説によればダネイ、リー以外の人によるダイジェスト版だそうで、最もつまらないと思ったのは、アイディアの問題だけでなくそのせいもあるでしょうか。 表題作は非常に意外な真相ですが、家の間取りが明確にされていないせいもあるでしょうか、矛盾点があると言わざるを得ません。どの作品もそれなりに見どころはあり、なんとなく予想できたものもありますが、完全にエラリーの推理と一致したのは『善きサマリア人の冒険』だけでした。タイトルどおりのなかなか気持ちのいい話になっています。 |
No.2 | 5点 | レッドキング | |
(2022/07/13 20:33登録) これも、エラリー・クイーンラジオシナリオ作品集 「盲目の弾丸」 暗闇の列車内射殺事件のHow、が自動的に、=Whoとなる所がgood 7点 「一本足の男」 片足のみの足跡トリックHow、と、WhyからのWhoロジックなかなか。6点 「カインの刻印」 遺産相続殺人。遺書ロジックの状況証拠だけなのに、説得力は溢れて・・(-"-) 6点 「犯罪コーポレーション」私刑執行の容疑者4人に鉄壁アリバイがあり・・なんたるトンデモおち(^_-) 7点 「奇妙な泥棒」 靴・手袋・義歯・眼鏡・次は? まーた、この手のあれか、せっかくここまで・・2点 「見えない手がかり」 あえてチェスタトン宣言して聴取者へ挑戦して・・でも、あれって、見えないか? 4点 「見えない時計」 んな装置は、ノックス十戒レベル(*_*) ヴァンダイン戒律「爺やはイカン!」破戒付き。3点 「ハネムーンの宿」 花嫁の死体に刺さった矢の持ち出しの、これもHow=Who 7点 「放火魔」 被害者に関連のある連続放火事件のWhyとWho 5点 「善きサマリア人」 困窮の下宿人達に届けられる紙幣のいい話。が、あの「暗号」、分かるわけない。2点 「殺されることを望んだ男」 己の殺害を賭けにして唆した男。殺害のHow・Whoダミー付き。5点 で、7+6+6+7+2+4+3+7+5+2+5=54÷11=4.9090…、5点 |
No.1 | 6点 | あびびび | |
(2019/11/06 23:39登録) 同じラジオドラマの「ナポレオンの剃刀の冒険」や、「死せる案山子の冒険」に比べると今一つの感。他で使ったトリックの使い回しなどもあり、少し評価は下がる。 それに、殺人予告を受けた被害者と同席しながら、いずれも犯人に殺されてしまうのも残念である。 |