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ミステリの祭典

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或るエジプト十字架の謎
南美希風/柄刀一版「国名シリーズ」

作家 柄刀一
出版日2019年05月
平均点7.33点
書評数3人

No.3 6点 虫暮部
(2023/10/12 12:52登録)
 2話目の、八田と言う名前、現場の床の粉、静物画の腐った梨――『Yの悲劇』からの引用だよね。と気付いたせいで、物語よりオマージュ探しに気を取られてしまった(それ以上は見付けられなかったが……)。
 アイデアは面白いが書き方が今一つ。鑑識による現場検証の結果が即座にピシッと提示されて、パズル小説として割り切ってるな~との印象。それとも現実でもあんなリアルタイムでデータが揃う程に技術が進歩しているのだろうか?

No.2 8点 HORNET
(2020/01/14 18:19登録)
 クイーンの国名シリーズ4編「ローマ帽子」「フランス白粉」「オランダ靴」「エジプト十字架」になぞらえた本格ミステリ短編。
 当然、本家作品という「題材ありき」から作られた各話なのだが、といって取って付けたようなチープな仕組みではなく、短編のサイズで十分本格の味わいが楽しめた。
 「オランダ靴…」は読み手も美希風と同じ推理を辿ってしまうと思う。その推理を逆手に取る、というトリックはちょっと行きすぎな感じもしたが、「フランス白粉」の粉末を撒いた理由、「エジプト十字架」の頸を切断した理由についての論理は非常に面白かった。
 特にクイーンの各作品を読んでいなくても十分楽しめるし、またネタバレもないので安心してよい。

No.1 8点 青い車
(2019/06/29 18:56登録)
 南美希風が久々に登場した連作短編集。クイーン国名シリーズから取ったタイトルに読む前は名前負けも危惧しましたが、どの短編も水準以上です。特に『或るローマ帽子の謎』の、凝りに凝った論理展開と意外なところから犯人を引っ張り出す手際に快感を覚えました。ただ、相変わらず若干読みにくい文だけが気になります。

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