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ミステリの祭典

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赤い館の秘密
別題『赤い家の秘密』『赤色館の秘密』『赤屋敷殺人事件』

作家 A・A・ミルン
出版日1955年08月
平均点5.80点
書評数25人

No.5 7点
(2010/06/06 12:39登録)
犯人の意外性や殺人計画の緻密さでは、本作の前年に発表されたクリスティーやクロフツの第1作に比べると大したことはありません。しかし推理小説の価値はそれだけで決まってしまうわけではないでしょう。
冒頭1ページ目から、ほのぼのしたイギリスの田舎の雰囲気が漂ってきます。ギリンガムの探偵ぶりも、プロフェッショナルなポアロなどの捜査に比べるとむしろ探偵ごっこという感じで、プーさんの作者だと言われれば、確かになるほどねと納得できる作風が楽しい作品です。二人での池の捜索場面など、メルヘン的な感じさえ受けます。
ギリンガムと金田一耕介との共通点については意識しながら今回読み返してみたのですが、どうも感じられませんでしたね。

No.4 6点 okutetsu
(2009/07/02 00:16登録)
乱歩ベスト10に入ってる作品ですがさすがに今読むとネタが簡単すぎですね。
ただし海外作品にしては読みやすくミステリ導入書として優れてると思います。
さすがに童話作家だと感心。

No.3 8点 あい
(2008/11/13 15:18登録)
重苦しい雰囲気がまったくない作品。はっきりいって今読めば読者のほとんどが気付くであろうトリックも、この発表年代から考えれば傑作だったと思う。初心者向け

No.2 5点 ぷねうま
(2008/04/25 06:23登録)
『くまのプーさん』の作者が一冊だけ書いた推理小説、ともなれば食指は伸びる。
リアルタイムで読んでいたなら衝撃を受けただろうが、今となっては同じトリックでこれを上回る作品は多数あると思う。
まあ、話の種にはなります。

No.1 4点 Tetchy
(2008/01/27 19:58登録)
横溝正史が金田一耕助を創作するのにモデルにした探偵アントニー・ギリンガムが主人公の作品。
しかし、非常に牧歌的な中で物語が進むので抑揚がなく、名作といわれた本書を今読むと、単調な気がせんでもない。
『クマのプーさん』の作者がこんな探偵小説を書いていたんだと興味が湧いた人はどうぞ。

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