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ミステリの祭典

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ブラック・スクリーム
リンカーン・ライムシリーズ

作家 ジェフリー・ディーヴァー
出版日2018年10月
平均点6.25点
書評数4人

No.4 5点 レッドキング
(2021/03/19 13:32登録)
ライムシリーズ第13弾。今回の敵は、犠牲者の声で奏でるワルツを伴奏に、ジワジワと絞殺仕掛けを施すサイコ殺人鬼「作曲家」・・と読者を誘導しておいて、操り者による真のホワイ意図展開へとツイスト・・と思わせて、操り者Bによる別のホワイ企図割込みへと再ツイスト。本拠地ニューヨークからイタリア古都ナポリへ舞台を移し、何でナポリ?目先変え?観光オマケ?と思ったが、そのホワイ展開自体に密接に絡んだ場所なのだった。
※ところでディーヴァー、リベラルとは言え米国白人。難民・テロへのスタンスは、左翼でなく中道左派だった。

No.3 7点 HORNET
(2019/12/07 21:51登録)
 ニューヨークの路上で男が拉致されるのを少女が目撃した。やがて被害者の苦痛のうめきをサンプリングした音楽とともに、監禁されて死に瀕している被害者の姿が動画サイトにアップされた。アップロードしたのは「作曲家(コンポーザー)」を自称する人物。捜査を依頼された科学捜査の天才リンカーン・ライムは現場に残された証拠物件から監禁場所を割り出し、被害者を救出したものの―

 猟奇的な犯罪事件が、意外な方向へ。意外性という点では面白いのだが、「イカれた動向でありながら頭脳は優秀な犯罪者VSリンカーン&サックス」というシリーズ定番のパターンではないのはちょっと消化不良感かも。
 どちらかというとスピロ検事の印象の変わりようと、エルコレの恋の行方の結末の方が読んでいて楽しかった。

No.2 6点 take5
(2019/08/11 16:18登録)
ライムシリーズ現在の最新作品。
反転の連続ではもたなくなってきたのか、
陰謀がより大きい物になってきています。
微細証拠品の検証や、些細な反転が全面に出ていた
初期作品からもう20年なのですね。

No.1 7点 初老人
(2018/11/24 18:47登録)
シリーズ第13作。
物語はニューヨークの路上で男が拉致されその光景を少女が目撃する所から幕を開ける。
今回リンカーンライムは逃亡した犯罪者を追いイタリアのナポリに飛ぶ事になる。
イタリアで出会う個性的なメンバーとのやり取りも魅力だが、なんと言っても連続誘拐事件がこれまでにない展開を見せ、読者はいつも以上に注意深くページを繰る必要があるだろう。
アメリカ領事館から持ち込まれた留学生の暴行事件も調査する事になり、一見すると無関係に見える事件がどのように交差するのか、という所も読みどころの一つだ。

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