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ミステリの祭典

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ジェゼベルの死
コックリル警部&チャールズワース警部

作家 クリスチアナ・ブランド
出版日1960年01月
平均点7.54点
書評数28人

No.8 7点 mini
(2014/11/26 09:56登録)
今秋も恒例の早川と創元の復刊フェアが行なわれた、毎年思うのだが作品選定はどのような基準で決めているのか知りたいものだ、”もっと他に有るだろ(苦笑)”と毎回思うのでね
一応不満も有るんだけどただ今年はちょっと工夫が見られた
創元の昨年の復刊でフィルポッツなら全然レアじゃない「闇からの声」などより「溺死人」とか他に有るだろみたいに言ったら本当に今年はそれ出してきた(微笑)、当サイトでもTetchyさんが復刊版で既に書評済みです
そして早川では以前にR・L・フィッシュの「シュロック・ホームズ」くらいは現役本で読めるようにしろみたいにちょっとキツめに言ったら本当に復刊してくるとは(再笑)
まさか当サイトが影響したとは思えませぬが、もしもですね各出版社の編集部の皆様でたまたま当サイトを覗かれて復刊選定の参考になさっていらっしゃるのなら掲示板にでもお知らせ願いたいですね、さらなる参考意見をご披露いたします、当サイトには私以外にも各出版社に御意見のある方々はいらっしゃると思いますので

創元の復刊フェアについてはまた別の機会に言及するとして、早川の方はミステリー関連としては上述の「シュロック・ホームズ」とリレー長編の「漂う提督」、そしてブランドの「ジェゼベル」の3冊である

クリスチアナ・ブランドのピークは「緑」「急逝」「ジェゼベル」「霧」の中期4大名作であろう、後期の「はなれわざ」あたりだと欠点も目立つのでねえ
特に「緑は危険」と「ジェゼベルの死」は作者の2大傑作という意見が大勢である
以前だが某超有名ネット掲示板で、大きく差を付けて「ジェゼベル」>>>>>「緑は危険」みたいな評価をしている人が居たけど、きっとそいつはトリックにしか興味の無い奴だろうな
この2作は甲乙付け難い傑作である、いやむしろ端正なフーダニットという観点だけで評価するなら間違い無く「ジェゼベル」よりも「緑は危険」の方が上だ
全体の纏まりだと「緑は危険」に劣る「ジェゼベル」だが、その代わりに「ジェゼベル」には個性と衝撃度で傑作「緑は危険」をも凌駕する2つの武器が有る
その2つとは、終盤の真犯人の指摘場面での連続ひっくり返しと、もう1つは戦慄のあのトリックである
ただし前者は私は素直には評価していないのである、何ていうのかなぁ、”連続ひっくり返し”にもう1つキレが感じられないのだよなぁ、そういう要素だけなら私は「疑惑の霧」の方が上なのではと感じてしまう
それで私の評価では作者の2トップの比較では「緑は危険」の方が上なんだよね
ただし戦慄のトリックだけは評価している、初めて読んだ時にはびっくらこいたもん

ところで早川さん、今回は大してレアでもない「ジェゼベル」の復刊ですが、ブランドなら「自宅にて急逝」とコックリル初登場の「切られた首」の新訳文庫化を御願いしたい、ファンもそっちを望んでいるのではないかな

No.7 4点 蟷螂の斧
(2014/10/11 10:29登録)
(東西ベスト100の24位)読み込み不足か、理解力不足で今一ピンときませんでした。「緑は危険」同様、著者との相性は良くないですね(苦笑)。まず、見取り図(バルコニーの階段、部屋の状況)がないので殺害現場の状況が理解できなかったことです(情けない・・・)。そして登場人物の特に3人ぐらいの人物像が伝わってこないので、前記と合わせ、何がどうなっているのかよくわからないままの読書で、相当時間がかかりました。また、ある人物の妻が突然登場するのですが、その意味も分からないし・・・。トリックもかなり無理があるような気がしますのでこの評価としました。

No.6 7点 ボナンザ
(2014/04/08 21:43登録)
初めて読んだとき、なんだこれはと驚愕した。
凄まじい切れ味、これこそブランドの最高傑作だ。

No.5 5点 mic
(2012/05/04 13:35登録)
作者の書き方に癖があってすらすらとは読めなかった。アイデア的には面白いのだが、現実にはこんなにうまく物語は運ばないだろう。第一の殺人の事実解明もうまく説明できてるとは言い難い。それに、アレが帽子と同じ重さなのかなあ?

No.4 7点 りゅう
(2011/05/17 20:59登録)
 300ページ足らずの作品にも拘らず、読むのに苦労しました。この作者は状況説明や情景描写が下手なのではないでしょうか。クリスティーがこの内容で書いていたら、もっと高い評価を得ていたと思います。鎧兜を身にまとった騎士が大勢登場する野外劇の最中に、衆人監視下で悪女イゼベル(ジェゼベル)が殺されるのですが、どのようにして犯行が行われ、途中で人物の入れ替わりがあったのか、なかったのかという興味で引き付けられます。後半は、容疑者の自白合戦、2人の警部の推理、犯人の自白と続きますが、自白合戦はちょっと漫画的で滑稽です。舞台設定をうまく使ったトリックやミスディレクションは、高く評価できます。首切りの意味、小道具の使い方などには感心しました。犯行計画そのものは、こんなにうまく行くのかなという気もしますが。

No.3 7点 kanamori
(2010/07/22 22:36登録)
「東西ミステリーベスト100」海外編の90位は、「オランダ靴」と並んで、コックリル警部シリーズの第4作。
本書が、ブランドの持ち味が一番出た代表作ではないかと思います。
衆人環視状況の殺人の不可能性はいまいちピンとこなかったですが、首切断の動機は凄味を感じてしまった。仮説を立てては崩れ、コックリルの推理も外れ、終盤に容疑者が次々と”自白”していくところは、バークリーを彷彿とさせます。

No.2 8点 こう
(2008/12/08 01:49登録)
 帰還軍人のためのアトラクション劇の出演者3人には脅迫状が送られておりまず悪評高い中年女ジェゼベルが衆人監視の中バルコニーから転落死する。皆から恨まれていた女性であるが誰もが殺人実行不可能に見えて、という作品ですが一度容疑者が全員殺人を告白してそれがどんでん返されるところも上手いと思います。
 被害者の一人ジェゼベルをとにかく醜悪に描いている割に作風が暗くならないのはブランドならではだと思います。
 残念なのは名前のヒントは日本人にはわからない所ですがこれは仕方ないでしょう。
 作品舞台、トリックは本格の見本の様な作品だと思います。クリスアナ・ブランドといえばこの作品が真っ先に挙がるのではないかと思います。個人的には「緑は危険」の方が作品世界としては気に入っていますが出来はこの作品の方が上でしょう。クイーン以降の良質本格としてお薦めできる作品、作家だと思います。

No.1 8点
(2008/12/01 22:21登録)
やってくれます、ブランド節まさに全開。
例によって、ラスト近くになって一気に事件を徹底的にもつれさせたあげく、本作では猟奇的なできごとにばっさりと合理的な説明をつけることで、やられた! という爽快感を味あわせてくれます。

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