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ミステリの祭典

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雪と毒杯

作家 エリス・ピーターズ
出版日2017年09月
平均点6.00点
書評数4人

No.4 6点 ボナンザ
(2020/04/06 22:11登録)
数年前にミッシングリンクとして騒がれていた作品だが、確かに古き良き本格ミステリである。
ちなみにヒロインの行動については、ゴルゴ13風にいうなら、思い付きで行動するのは愚か者のすることだし、それを吹聴するのはもっと愚か者のすることだと思う。

No.3 7点 蟷螂の斧
(2018/10/21 13:32登録)
ロマンス色の強い作品ですが、本格の王道を行くストーリー。非常に読み易い。一発で犯人が判明してしまうので、じわじわと論理的推理をするのが好きな人にとっては、あっさりし過ぎているかも・・・。二つの○が重要な役割を担っていて、十分楽しめた。イギリス作品ですが、ラストがフランス風でGOOD。

No.2 5点 人並由真
(2018/02/09 12:19登録)
 犯人に関しては、フェアプレイに務めて丁寧すぎる叙述が仇となり、これしか無いでしょうという感じですぐにわかる。恋愛模様のからんだ人間ドラマの部分は、なんか昭和30年代の手塚漫画の単発中編(少女もの)を読んでいるような感じであった。
 全体としては嫌いじゃないけれど、後半~終盤のまとめ方がやや乱暴に思えてこの評点。

No.1 6点 nukkam
(2017/10/19 13:21登録)
(ネタバレなしです) 1960年発表のシリーズ探偵が登場しない本格派推理小説です。往年のオペラ名歌手が死去するのを看取った遺産関係者たちが帰途で飛行機事故に会い、雪の山村にたどり着きますがその中の1人が毒殺されます。警察の介入はかなり後半になってからで、それまでは容疑者同士が謎解きに取り組むプロットです。最後のアクション場面以外は派手な場面はありませんが思わぬ証言で緊張感が一気に高まるなどサスペンスは十分あり、人物描写にも配慮されていてなかなかの良作です。後年の修道士カドフェルシリーズの謎解きに物足りなさを感じる読者にもお勧めです。

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