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ミステリの祭典

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あなたのための誘拐
改題・改稿『誘拐遊戯』

作家 知念実希人
出版日2016年09月
平均点7.25点
書評数4人

No.4 5点 mozart
(2023/10/14 15:15登録)
一気読みしました。サスペンス感は比類がなく展開に目が離せなくなってしまいました。ただ読後感は…余り良くはなかったですね。結末からするとやむを得ないことでしょうが。
フーダニットに繋がる犯行動機について後出し感が強いんだけど(伏線が張ってあったことは認めますが)。それにしてもちょっと…。

No.3 8点 みりん
(2023/02/23 15:57登録)
誘拐サスペンスとして優秀な作品だと思います。

No.2 9点 蟷螂の斧
(2019/04/18 09:05登録)
主人公は元刑事。妻とは離婚、不倫相手だった同僚とも別れた。彼は癌を患い、身体も心もボロボロ。唯一の楽しみは一か月に一回、娘と会うことだけであった。こんな設定に違和感を覚えつつ一気読み。ノンストップで、クライマックスへ。ところがまだ200頁も残っている。この時点で8点確定(笑)。あらためて、自分はサイコ系が好きなんだなと思った次第です。

No.1 7点 メルカトル
(2017/02/07 22:11登録)
Amazonでは何故か異様に高評価の本作。ですが、私にはそれ程までとは思えませんでした。確かに力作でしょうし、テンポもいいですが、特に秀でている点も見られませんし、トリックも小振りな感は否めませんね。尚、ネタバレ気味のレビューがありますので、読む前にAmazonで下調べをするのはやめたほうが賢明だと思います。
4年前、身代金を背負った特殊班の刑事上原真悟はわずか12秒指定の場所に間に合わなかったために、誘拐された少女を殺害されるという煮え湯を飲まされていた。誘拐犯の名はゲームマスター。そして今、またしてもゲームマスターからの指名により刑事を辞めた真悟が身代金の運搬役として駆り出されることになる・・・。
第一章ではゲームマスターが出す「クイズ」により東京中を引きずり回される真悟の姿が描かれており、誘拐物特有の緊張感がよく伝わってきます。
第二章はゲームマスターの正体に迫る真悟の活躍が描かれます。
単純に誘拐を扱っただけの作品ではなく、様々な要素が物語を彩り、辿り着きそうで辿り着けない真犯人は果たして誰なのかが主題となります。小物の使い方も上手く、何気ない描写がのちのちに生きてきたりしますので、油断できません。


【ネタバレ】


ゲームマスターの正体は、ミステリを読み慣れた本サイトのみなさんには簡単に見破られると思います。しかしながら、本作の面白さはそれだけには留まらないので、一読の価値はあろうかと思います。

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