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由良小三郎さん
平均点: 6.62点 書評数: 199件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.59 5点 準急ながら- 鮎川哲也 2002/03/14 22:16
1966年の作品です。文章とかは僕には古くなくて読みやすいのですが、読み終わるとやはり古く感じるのは、犯人のアリバイくずして、おそれいったかという感じで、牧歌的なところを感じるところです。あえて読まなければならないほどの傑作ではないと思いました。

No.58 4点 氷雨- 山田正紀 2002/03/12 21:30
まだ山田正紀さんをあまり読んでいないので、その魅力がつかめません。これは、魅力的になりそうな登場人物も多いんですが、悪意が基調の人物たちが多くて暗い、救いの少ない話です。

No.57 7点 雪密室- 法月綸太郎 2002/03/11 19:46
「頼子のために」「ふたたび赤い悪夢」の順によんで法月さんのファンになってから、「雪密室」を読んだので、さまざまな欠点を許してしまえます。この順で読むことをお勧めします。

No.56 7点 真っ暗な夜明け- 氷川透 2002/03/07 21:34
文章はよみやすく、人物描写も丁寧です。問題は推理小説であることよりも推理クイズとしての完成度を重視しているようにみえるところなんでしょうが、たぶん将来はじけて、東野圭吾みたいに巨匠の道に到達するに違いないとおもいます。

No.55 2点 凶区の爪- 竹本健治 2002/02/28 22:52
人物もストーリーもテンポも不満でした。凶の字と区の字が90度回転させると同じになるというのをタイトルを見て発見したぐらいが収穫です。

No.54 6点 密室は眠れないパズル- 氷川透 2002/02/28 22:35
推理小説の出版社で発生した密室殺人で、巻き込まれたのは新人の推理小説作家とその編集担当者たちという設定です。
真面目な造りで、別な作家ならもう一人、二人殺しそうです。フェアだけどイマイチという印象です。丁寧に人物の描写があるので、性格的判断から犯人候補からはずれる人が多いのが難だと思うというのは作者に申し訳ないような気がします。

No.53 7点 46番目の密室- 有栖川有栖 2002/02/27 19:41
トリックの出来・不出来にあまり重点を置いてない僕としては、冗談みたいな物理トリックでも、ストーリが読みやすければ評価します。殺人方法以外はよくできていると思いました。

No.52 6点 初ものがたり- 宮部みゆき 2002/02/26 19:27
「歴史街道」とかいう雑誌に連載された短編集で、一編一編が短くて物足りない感じがしました。登場人物が、何か近代的な感じがして、時代小説らしくない感じもします。気持ちよく読めたのは確かです。

No.51 5点 魔球- 東野圭吾 2002/02/22 21:47
東野さんの初期作品で、感覚的にいうと「粗い」とおもいます。小説の部分も通俗的な気がします

No.50 7点 仮面- 山田正紀 2002/02/22 21:10
僕にとっては超難解な小説でした。文章がうまいので読み進められたのですが、複雑な構成と非現実的な挿話など、作者の意図が理解できませんでした。それでも雰囲気あるので作品として成立してるのは間違いないのですが、これは一体なんだろうという感想です。

No.49 5点 密告- 真保裕一 2002/02/19 19:11
登場人物がみんな暗いんで、お勧めできない。闘う相手も今回はややせこい。天下り先の一つぐらいで、自殺者出してほしくない。

No.48 7点 分身- 東野圭吾 2002/02/17 14:33
クーロンで生まれてきた女の子たちの話を、きれいに書いてある物語で、例によって読みやすい小説です。
終わり方は、情景的に映画みたいでいいんでしょうが、この後2人はどんな風に生きていくのか、続編書いてほしいとおもいましたね。

No.47 6点 マジックミラー- 有栖川有栖 2002/02/16 11:20
「時刻表トリック(アリバイ・ミステリ)の分析と実践」という研究書だと思えばいいのかもしれません。
登場人物達に、期待させらるものがあるのですが、活躍する前に終わってしまったみたいです。警察も一応、アリバイ調べで電車にのったら、何か発見してほしいものです。そんな具合に最後まで読んで、思い返してみると、伏線になってない部分が多いのが、不満です。

No.46 7点 夏、19歳の肖像- 島田荘司 2002/02/15 21:17
島田さんがスタイルをさがしていたと思う1985年の作品で珍しく「文芸春秋」社から出版されているからか、島田さんらしくない(?)青春物で、それなりにまとまっています。本格ものでない島田荘司はどうですかという意味で推薦します。

No.45 8点 風化水脈 新宿鮫VIII- 大沢在昌 2002/02/15 19:46
このシリーズで評価の高い方の作品です。耐えるというのか待つ捜査をする鮫島のストイックなところが僕は好きです。

No.44 8点 魍魎の匣- 京極夏彦 2002/02/13 23:10
直接的な評価ではないのですが、なぜ舞台が1950年代なのかということを思います。主人公たちにリアリティ(とも違うんですが)を与えているのは、その時代背景のような気がする訳です。警察の捜査の仕方も旧式で探偵の活躍の余地が大きかったこともあるでしょうし、犯罪に真面目な深刻さみたいなものがあった時代のような気がします。その辺の設定のうまさがいいのだとおもいます。

No.43 7点 毒猿 新宿鮫II- 大沢在昌 2002/02/12 21:29
新宿鮫でブレークすると、鮫島だしておけば、なんでもありになってしまって、これは荒唐無稽なアクションものです。これから読んではいけませんが、シリーズのファンになっているとみんな許してしまえるのです。

No.42 9点 ふたたび赤い悪夢- 法月綸太郎 2002/02/11 19:03
これも、いろいろな作家のやっているミステリのあり方を模索する作品のひとつだと思いました。その部分がおもしろかったです。その意味でこの物語のなかの事件の真実は、安易なハッピーエンドであろうが、どうでもいいみたいな所があります。ワトソン役がいなくて、名探偵が自分で語るのって、手の内を全部さらさなければならないのでその辛さが、悩める探偵を作っちゃうのかと思いました。

No.41 5点 黄昏の囁き- 綾辻行人 2002/02/09 14:59
比較的短いので薄味だと思いました。登場人物も少ないので(重要な人物になるかと思えば端役のまま終わる人がいたりして)犯人も手近なところでまにあわせたみたいな気がしました。

No.40 8点 双頭の悪魔- 有栖川有栖 2002/02/09 09:08
有栖川さんの作品で1番いいらしいという評価なので、読んでみました。かなり読みやすかったです。
読者への挑戦状をいれた作品は、基本的にきらいな読者です。犯人あてをはずそうとして、真犯人役の心理描写をあまりしっかり書き込まない作品になっていることが多いからです。論理でなく雰囲気で犯人あてられることを作者がいやがるからでしょう。そうすると、「動機がね・・・」ということになりがちです。この作品は僕の許容範囲内です。

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由良小三郎さん
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