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Tetchyさん
平均点: 6.73点 書評数: 1602件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.4 10点 このミステリーがすごい!’96年版- 雑誌、年間ベスト、定期刊行物 2010/05/14 22:10
この年の表紙絵はようやく出てきたか!の感のある、いまや本棚探偵の方が知名度が高くなった喜国雅彦氏の手になるもの。

そしてランキングは上位3位に『ホワイトアウト』、『鋼鉄の騎士』、『蝦夷地別件』と冒険小説が石鹸。前年の『ミステリーズ』1位に叛旗を翻すかのようなランキング。
しかしこの後にも『魍魎の匣』、『ソリトンの悪魔』、『狂骨の夢』と1000ページクラスの凶器本が続く。長厚壮大さにますます拍車が掛かっている。

海外はかねてより評判の高かったミネット・ウォルターズの『女彫刻家』が1位。この後マキャモンの『少年時代』、ローレンス・ブロックの『死者との誓い』が続く。この頃はマキャモン、ブロック全盛だったなぁ。2人とも20位圏内に2作入っているし。
変わりどころでノンフィクションの『ホット・ゾーン』が入っているのが面白い。

まだまだミステリマニア臭が漂うコラムが豊富だったこの頃。やっぱ面白いね~。

No.3 10点 このミステリーがすごい!’95年版- 雑誌、年間ベスト、定期刊行物 2010/05/13 21:49
京極夏彦初登場の年。そして山口雅也が『ミステリーズ』で1位を獲得。さらにもう1作『日本殺人事件』も15位でランクインと山口雅也全盛の年でもあった。

一方海外では平成の一発屋(!)スコット・スミスの『シンプル・プラン』が1位、そしてこの年からマイケル・コナリーとドン・ウィンズロウがランクインと今なお活躍する作家が登場した年でもあった。

いやあ、やっぱりこの頃の『このミス』は面白かったなぁ。

No.2 10点 このミステリーがすごい!’94年版- 雑誌、年間ベスト、定期刊行物 2010/05/12 21:58
この年の『このミス』には巻末に過去5年間のランキングがついており、これが後々私の読書に多大なる影響を与えることになった。
このリストこそが私の今の読書の遍歴といっても過言ではない(とはいっても読んでないのたくさんあるけどね)。

この年は以前から評判の高かった髙村薫氏が『マークスの山』で1位を獲った年で、大沢在昌が20位圏内に3作も放り込んで大暴れした年。この年、新宿鮫シリーズが2作も出ている。そんな頃もあったんだね~。

海外では今では絶版のミッチェル・スミスの『ストーン・シティ』が第1位。
トゥローが0.5点差で2位と接戦した年だった。これがトゥローにとっておそらく1位を獲る最後のチャンスだったんではないだろうか。

やっぱり回顧録になってしまうなぁ。

No.1 10点 このミステリーがすごい!’93年版- 雑誌、年間ベスト、定期刊行物 2010/05/10 21:42
この年の『このミス』が私と『このミス』との出会いである。
大学生協の書店コーナーで見つけたのが最初。
当時まだミステリ初心者だった私は、こんな便利な本があるのか!と驚喜したものだ。
本を開いてみると知らない作家ばかりで西村京太郎とか内田康夫などの名前は一切見当たらないことに驚いた。
それから『このミス』が私の読書の羅針盤になった。

・・・と回顧譚はこのくらいにして、この年の1位は船戸与一の『砂のクロニクル』にレジナルド・ヒルの『骨と沈黙』。
この年の国内2位が宮部みゆきの『火車』で、現在ではこちらのほうが知名度が高い。この頃は宮部みゆきと髙村薫が2大勢力だったなぁ。

この年の表紙絵はなんと高野文子!

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