皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
Tetchyさん |
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平均点: 6.73点 | 書評数: 1601件 |
No.4 | 7点 | 死者のノック- ジョン・ディクスン・カー | 2008/11/16 14:52 |
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大学内の各所で起きるいたずら事件がエスカレートし、ついに殺人事件までに発展して、フェル博士が乗り出すといった内容。
肝心の密室トリックに矛盾が在るといわれる本書。確かに読んでいる最中はどっちが表でどっちが裏か、ゴチャゴチャになりますが、私は最後の犯人に至る推理が、理路整然としている感じがあり、意外と好印象です。 |
No.3 | 3点 | ニューゲイトの花嫁- ジョン・ディクスン・カー | 2008/11/14 22:54 |
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死刑囚が一転して無罪になり、自分を死刑に追いこんだ人物を捜し出すというのが、まずアイデアとして秀逸。
この主人公が無罪放免となる法制度は1815年当時のものだったのかどうか知らないが、通常こういうのはタイムリミットサスペンスになりがちなところを敢えて避けるところにカーのカーたる所以があるかなと思った。 しかし他の歴史ミステリに比べると小粒感は否めない。もう少し捻りが欲しかったな。 |
No.2 | 7点 | 火よ燃えろ!- ジョン・ディクスン・カー | 2008/11/13 23:48 |
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カーが後年、力を入れた時代・歴史ミステリは佳作が多く、これもその中の1つ。
主人公がタイムスリップして歴史上の謎を解くという趣向は『ビロードの悪魔』と同様で、二番煎じのような感じは否めない。 が、本作はそれを逆手にとって、読者をミスリードすることに成功している。 こういうちょっとしたケレン味が歴史ミステリを面白くするという好例。 |
No.1 | 1点 | 血に飢えた悪鬼- ジョン・ディクスン・カー | 2008/11/12 19:40 |
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あまりにも題名から想起される内容とはかけ離れていて呆気に取られてしまった。
時代ミステリであるがため、当時の世俗背景を甦らすのに腐心しているようだが、登場人物が全く活写されていない。 メイントリックはルブランでお馴染みの使い古された手法。 コレクターズ・アイテムですな。 |