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或人さん
平均点: 4.64点 書評数: 11件

プロフィール高評価と近い人 | 書評 | おすすめ

No.11 3点 星降り山荘の殺人- 倉知淳 2008/09/20 09:00
ネタバレするかも

犯人側の解答、ミステリサークルの《心因的要素》と《アリバイ》は全く論理的ではないので、なんとなく途中から分かってきてしまい、スッキリ騙されませんでした。
読みにくい文章で、ヤカンの辺りは、読み返しても今一理解し難いです。あのトリック自体、犯人的にも、物語的にも必要だったのでしょうか?

No.10 3点 どちらかが彼女を殺した- 東野圭吾 2002/10/28 00:57
文庫版で読みました。文庫版って単行本版より難しいんですよね?って事は単行本版は簡単過ぎません?いや、私はいつも推理外れるんですが、これに関しては袋とじ開ける前にわかった(当てずっぽうではなく)ので…。内容としてはありきたりの話しで大して面白くも無かったです。動機の部分なんかTVサスペンス劇場で擦り切れるくらい使われたネタですよね。だから点数低めに付けたいのですが、ただ、こういう作者の挑戦的な態度が好きなので上記の点です。

No.9 3点 英国庭園の謎- 有栖川有栖 2002/09/03 01:58
表題の作品は、英国庭園が舞台…なだけで、別に日本庭園でもオランダ庭園でも良かったのでわ…。英国庭園にしろジャバウォッキーや完璧な遺書にしても、暗号解読物って書いている筆者が楽しいだけ。作者が楽しいのは伝わるが、読者自体にはそんなに楽しくもないんですよね。この作者、いつもそんな感じですが、今回特に感じます。読者を置いてけぼりにすな。

No.8 5点 8の殺人- 我孫子武丸 2002/05/28 23:25
まあ、本格推理小説の王道を素直に直進したような作品。それなりの驚きも有り、それなりに楽しめた。唯それ以上でも以下でもない。

No.7 6点 絶叫城殺人事件- 有栖川有栖 2002/05/28 21:15
可もなく不可もなくって感じです。ただ、飄々とした語り口の中、ストーリーに少し薄暗い影がある所は好き。内容と関係ないが、表紙が一見何なのかが分からない。横にして「あぁ」と分かる所はちょっとした発想の転換を要するのかなって思った。

No.6 7点 0の殺人- 我孫子武丸 2002/05/24 23:44
読み終えた後、「なるほどね」と思えるタイトル。ある意味伏線ですね。

No.5 9点 十角館の殺人- 綾辻行人 2002/05/24 23:41
ミステリの世界に引き戻してくれた作品。やっぱり皆さんこれをキッカケにミステリ読むようになった人が多いみたいで、そう言う意味で金字塔かなと思います。ホント、たった一言で全てがひっくり返る物語は圧巻です。最初読んだときは鳥肌ものでした。確かに不自然な会話が多いけど、面白かったので9点。

No.4 1点 人形館の殺人- 綾辻行人 2002/05/23 22:36
なんじゃそら?って感じでした。夢オチみたいなもん。盛り上げといて、スコーンとテンション落とすような話でガッカリ。確かにある意味、意外性はあった。でも、綾辻行人の読者はこういう意外性なんか求めていません。読んだ後、「もうこの作者は終わったのかな?」と思ってしまった作品。館シリーズ以外で、違うペンネームで書いて欲しかった。とても残念な一作。

No.3 8点 どんどん橋、落ちた- 綾辻行人 2002/05/23 22:22
面白いというより、楽しい。筆者と読者の知恵比べ。素直に「わ〜騙された〜」って感じになれる所がいいかな。真剣になって「ここがアンフェアだ!」って目くじら立てるようなタイプの物でもないし(^^;「まあ、素直に楽しめたらいいんじゃないの?」ってノリですね。パロディ系は面白いですね。次はドラえもん辺りでも書いて欲しいかも。どこでもドアがあるから密室は無理かもしれないけど。

No.2 2点 海のある奈良に死す- 有栖川有栖 2002/05/23 22:08
高野山に住んでいた事があるので、「人魚伝説」「学問のお守り」のキーワードで見当は付きました。が、あそこを「奈良」にしてしまうのは強引過ぎ。埼玉人が「俺達、東京の“方”から来ました」と自己紹介しているみたいなもん。ビデオトリックも強引だし、無理がある。登場人物もイマイチ伝わってこないキャラばかり。何を書きたかったのか、何をしたかったのかが、全く分かりません。ミステリとしても、物語としても私は駄作だと思います。著者もそのつもりで書いたんじゃないかな・・・と信じたいです。自信満々で出したのだとしたら、ショックです。唯、この作者いつもいつも良く調べておいでで、豆知識が増えたので「最低最悪」より一つ上の2点

No.1 4点 幻想運河- 有栖川有栖 2002/05/18 10:45
ミステリではないのでしょうが、『ミステリでは無い作品』として読むと、面白いのかも。『哀』と『愛』の物語として、綺麗な出来映えだったのではないでしょうか?ただ、無駄が多い…。作中作に何の意味があるのか作者のメッセージが伝わってこないし、そもそもバラバラ殺人の意味があるのだろうか?「犯人がどうして遺体をバラバラにしたのか?」という謎よりも「作者は何故、この遺体をバラバラにしたのか?」の方が気になるし、大仰に大阪とアムステルダムのニ都市を舞台にした意味が無い気がする。せっかく良い話なんだから、変な話「ミステリではありません!」って文句で売り出された方が良かったと思う。

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